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国家戦略特区に指定された愛媛県今治市で計画されている、学校法人「加計学園」が運営する大学の獣医学部の新設をめぐり、民進党は「文部科学省内閣府から『総理の意向だと聞いている』と伝えられたなどとする文書を作成しているのではないか」と指摘しています。


これを受けて松野文部科学大臣は、閣議のあとの記者会見で、「民進党の調査チームから提示された文書について文部科学省として、すでに調査を開始した」と述べ、担当の高等教育局の職員7人を対象に聞き取り調査を始めたことを明らかにしました。


そのうえで、松野大臣は「民進党から提示をされた文書に関し、作成したことがあるか、共有したことがあるか、鋭意作業を続けており、終わり次第できるだけ速やかに報告したい」と述べました。


これについて、松野文部科学大臣は19日夕方、記者会見し、民進党側から提示された文書の存在について、省内で調査した結果を公表しました。


この中で、松野大臣は、担当の高等教育局長や専門教育課長ら7人を対象に、該当の文書を作成したことがあるかどうかや、ほかの職員との間で共有したかどうかについて、聞き取り調査を行った結果、文書の存在は確認できなかったとしています。また、担当部局が共有している、パソコンのファイルやフォルダーなどからも、文書は確認されなかったということです。


今回の調査結果について、松野大臣は「該当する文書の存在は確認できなかった。現状、民進党から要請があったものに関しての結論は、この調査で出た。調査は尽くしたと考えている」と述べました。

衆議院文部科学委員会の理事懇談会が開かれ、田野瀬文部科学政務官が、省内で調査を行った結果、該当する文書の存在は確認できなかったことを報告しました。


これに対し、民進党共産党などは「聞き取りの対象を絞り込むなど不十分な調査で、納得できない」として、文部科学省に対し、さらに徹底した調査を行い、報告するよう求め、自民党も「誠実に対応したい」と応じました。

#政界再編#二大政党制