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失脚した可能性があるという見方が広がっているのは、中国共産党の指導部のメンバーである政治局委員で、重慶市のトップの書記を務めていた孫政才氏です。


共産党は今月15日、孫氏の後任に、習近平国家主席の元部下で関係が深いとされる貴州省トップの陳敏爾氏を充てることを発表しましたが、役職を解かれた孫氏の次のポストについては明らかにしませんでした。


また、この日、国営テレビが伝えた重要会議の映像には政治局委員のうち、外遊中の2人を除くと孫氏の姿だけがなかったうえ、その後も孫氏の動静は一切伝えられていません。香港の複数のメディアは党関係者の話などとして、孫氏は重大な規律違反の疑いで調査を受けていると伝えていて、失脚した可能性が取り沙汰されています。


孫氏は53歳で、政治局委員の中で最も若く、習近平指導部の次の世代を担うリーダー候補の1人と目されてきました。


ことし後半に指導部のメンバーの大幅な交代が予想される共産党大会を控える中、政治闘争が激しくなっていることをうかがわせる動きだとして、関心が集まっています。