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第265回 一歩先|塾長雑感

一部地域ではJアラートという警報が鳴り響きました。ミサイルが日本に飛んでくるかもしれない。何かが落ちてくるかもしれない。だから頑丈な建物の中に避難してください。ということらしいです。いくつかの鉄道も止まりました。防災の日だけでなく、常にあらゆる災害に対して備えておくことは重要なことです。災害対策の基本は「準備していないことはできない。」です。あらゆる事態を想定して災害対策を講じておくことは極めて重要なことです。


ですが、ミサイル攻撃は自然災害ではありません。人間が引き起こすことであり、何かの原因があります。これをあたかも自然災害と同じ扱いをすることには違和感を持ちます。Jアラートなどという横文字を使うのではなく、空襲警報という日本語を使えば、災害対策とは違うことがよくわかるのに、と思います。戦後72年たっての空襲警報です。


私は、攻められたときのために備えて軍隊を持つのではなく、「攻められない」国を作ることが大切だ、それが憲法9条の考えだと思っています。

物事には二面性があります。

アメリカはアフガニスタンイラクリビアなどで軍事力によって問題を解決しようとしてことごとく失敗してきました。

物事の評価は自分で決める。そのための価値基準をしっかりと持つことも法律を勉強することの重要な意味です。常に物事を相対的に観る。多面的に観る、全体から観る。一方の考えを聞いただけで判断せず、物事は相対的であることを知る。その上で、自分の考えを持つことが大切です。「いろいろな考えがありますね」というだけで終わってしまったのでは自分が成長しません。「自分はこう考える」といえるまで考え、それをときに発言し実行して一歩先に進む。そうした訓練をすることが、法律家、行政官として活躍するために必要なことだと考えています。それは、自由に生きるための技法(リベラルアーツ)でもあります。

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