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FRBは12日、全米に12ある地区連銀が企業などに行った聞き取り調査を基に、最新の経済報告を公表しました。

それによりますと、多くの地区の飲食店や小売業で人手不足が進み、賃金が緩やかに上昇していると報告しました。またアメリカ経済は緩やかなペースで拡大し、企業は景気の先行きを短期的には楽観的に見ていると指摘しました。

報告を踏まえ、市場関係者の間では、FRBは今月下旬の金融政策を決める会合で、ことし6月に続いて追加の利上げをするという見方が支配的になっています。

しかし今月の報告では、ほとんどの地区からアメリカと中国の間の貿易摩擦を心配する声が出ています。企業が設備投資を減らしたり先送りしたりする動きが出ているうえ、農家は農作物の価格の下落に不安を強めていると指摘し、貿易摩擦アメリカ経済に及ぼす影響に懸念が広がっています。