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国連総会で行われている各国の首脳らによる演説は28日、東南アジア各国の首脳が登壇しました。

2003年に首相を退任してからことし15年ぶりに政界に復帰したマレーシアのマハティール首相は「2つの経済大国による『貿易戦争』が繰り広げられ、世界はその痛みを感じている」と述べ、アメリカと中国に自制を促しました。

カンボジアのフン・セン首相も「『貿易戦争』と保護主義固執すれば、多くの国に利益をもたらす貿易と投資の扉を閉じることになる」と述べ、米中が相手国からの輸入品に関税を上乗せする制裁措置の応酬が、東南アジアを含めた世界経済に悪影響を及ぼしていると懸念を示しました。

また、アメリカのトランプ大統領が1国中心主義の姿勢を強めていることについて、マハティール首相が「国際協調に背を向けるという危険な風潮が見られる」と述べると、フン・セン首相も「アメリカが多国間の合意から次々に離脱し、国際的な秩序を脅かしていることがとても気がかりだ」と懸念を示しました。

国連総会では来月1日まで各国の演説が続きますが、すでに多くの国の首脳らが国際協調の重要性に言及していて、トランプ大統領の姿勢に対する懸念の広がりが浮き彫りになっています。