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ヨーロッパを歴訪している安倍総理大臣はフランスの首都パリで、
17日午後9時前から市内の大統領府、エリゼ宮マクロン大統領と
昼食を取りながら首脳会談を行いました。

これに先立って行われた共同記者発表で、安倍総理大臣は「日本とフランスは自由、民主主義、法の支配といった普遍的価値を共有する特別なパートナーだ。国際秩序がいま挑戦されている中、両国の協力はより一層重要になってくる」と述べました。

そして安倍総理大臣は、フランスがニューカレドニアなど南太平洋の島を領有していることを踏まえ、自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、両国の協力を強化していく考えを示しました。

さらに安倍総理大臣は、「両国は、自由貿易の旗手だ」と述べ、日・EUのEPA=経済連携協定の早期発効を目指し、ともにリーダーシップを発揮していく考えを示しました。

これに対しマクロン大統領も「両国は強固な友好国であり、インド太平洋の均衡、安定という課題もある。ともに仕事ができることをうれしく思う」と述べました。

安倍総理大臣とマクロン大統領による日仏首脳会談は、日本時間の17日夜、パリ市内にある大統領府、エリゼ宮で行われました。

この中で安倍総理大臣は、フランスが南太平洋の島を領有していることを踏まえ「同じ太平洋国家であるフランスと協力していきたい」と述べ、両首脳は、自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、自衛隊フランス軍の共同訓練を拡大するなど、安全保障面での協力を強化していくことで一致しました。

また、北朝鮮の非核化や拉致問題の解決に向けて、国連安保理決議の制裁措置を完全に履行することが必要だとして、北朝鮮による制裁逃れの防止に全力をあげることで一致しました。

さらに安倍総理大臣が、日本が議長国を務める来年のG20サミットでは「経済成長と格差是正の同時達成」を重要テーマとして取り上げる意向を示し、G7サミットの議長国を務めるフランスと連携して、議論をリードしていくことを確認しました。

そして、両首脳はマクロン大統領の早期の日本訪問に向けて調整を進めていくことで合意しました。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/14/200214(日米共同で離島防衛訓練 演習場以外で初 鹿児島)

護衛艦「かが」は全長248メートルの海上自衛隊最大の護衛艦で、ヘリコプターが最大14機搭載できるほか、巡航ミサイルや超音速対艦ミサイルを探知して迎撃するシステムなどが搭載されています。

「かが」は、ことし8月からインド洋や南シナ海に派遣され、インドやフィリピンなどと共同訓練を行っていて、18日は、寄港しているシンガポールの海軍基地で報道陣に管制室などの艦内が公開されました。

会見した第4護衛隊群司令の福田達也海将補は、「海上交通路の安全や地域の海洋安全保障を確立するための派遣で、自由で開かれたインド太平洋戦略の一環だ。シンガポール海軍との連携を深めたい」と述べました。

海上自衛隊は、インド太平洋地域で各国との訓練を重ねて連携を強化するとともに、海洋進出を強める中国をけん制する狙いもあるものとみられます。