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フランス大統領府は19日、マクロン大統領が今月26日から29日にかけて日本を訪れ、安倍総理大臣と首脳会談を行い、天皇陛下とも会見し、G20大阪サミットに出席することを明らかにしました。

マクロン大統領が日本を訪れるのは、おととし5月の就任以来初めてです。

大統領府は、マクロン大統領が安倍総理大臣との首脳会談の際に、フランス政府が筆頭株主となっているルノーと日産との提携関係について意見を交わすとし、「フランスにとって両社の提携関係の重要性を改めて確認する機会となる」と説明しています。

そのうえで、マクロン大統領が提携関係を強化したい意向を打ち出すという見通しを示しました。

フランス政府の意向を受ける形で、ルノーは日産への影響力を維持しようと、首脳会談に先立って開かれる今月25日の日産の株主総会に向けて新しい経営体制の委員会に複数のルノー首脳を入れるよう求めています。

また、ことし4月には日産に経営統合を迫るなど提携関係をめぐる綱引きが続いていて、首脳会談でどのような議論が交わされるか注目されます。

提携したのは日産とルノーの企業連合と、自動運転の開発で先行するグーグルのグループ会社、ウェイモです。

3社は運転手がいない完全自動運転が実現した時の乗客やモノの輸送サービスの事業化について、まずは日本とフランスでの検討を進め、その後、ほかの市場にも広げていきたい考えです。

これにあわせて、日産とルノーの企業連合は、自動運転を活用したサービスに特化した合弁会社を日本とフランスに新たに設立する計画です。

ウェイモはアメリカの公道で1600万キロ以上の自動運転による走行実績があり、去年12月からは全米で初めて、一般の客を対象に自動運転の車を使った配車サービスを始め、この分野をリードしています。

自動運転の技術やサービスをめぐっては、トヨタ自動車アメリカのライドシェア大手のウーバーと、ホンダがGM=ゼネラルモーターズと提携するなど、自動車メーカーだけでなく、業界の垣根を越えた提携の動きが活発になっています。

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