米軍爆撃機 先月に続き南シナ海上空を飛行 米メディア報道 #nhk_news https://t.co/GeYDZoNLFw
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年10月18日
アメリカ太平洋空軍はNHKの取材に対し、アメリカ軍のB52爆撃機2機が今月16日、南シナ海で各国が領有権を争っている島の周辺の上空を飛行したことを明らかにしました。
グアムのアンダーセン空軍基地を飛び立った爆撃機が通常の訓練任務に参加したとしています。今回の任務について太平洋空軍は「国際法と、自由で開かれたインド太平洋へのアメリカの関与に沿ったものだ」としていて、海洋進出を加速させる中国をけん制する狙いがあるとみられます。
アメリカ軍は中国が南シナ海に造成した人工島で軍事拠点化を進めていると分析していて、付近で艦艇を航行させる「航行の自由」作戦を続けているほか、先月もB52爆撃機を飛行させており、中国側が激しく反発していました。
中国外務省の陸慷報道官は18日の記者会見で、事実であれば断固反対し、必要に応じて対抗措置をとる考えを示しました。
この中で陸報道官は「確認中だ」としながらも、「いかなる国であっても、いわゆる航行の自由を旗印に主権と安全を損ない、地域の平和と安定を乱すやり方には断固反対する」と述べました。
そして、「中国は必要な時には必要な措置をとり、みずからの主権と安全を守る」と述べて、必要に応じて対抗措置をとる考えを示しました。
米国防長官 南シナ海の安全保障で日韓との連携強調 #nhk_news https://t.co/cHcJKPdfRM
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年10月19日
アメリカのマティス国防長官は、ASEAN=東南アジア諸国連合と日本や中国などの国防相による会議に出席するためシンガポールを訪れていて、19日、日米韓3か国の会談に臨みました。
会談で、マティス長官は、今月、ペンス副大統領が対中国政策について演説した一節を引用し、「アメリカは国際法で認められた場所であればどこであれ、飛行や航行を続ける。われわれは脅しには屈せず、身を引くことはない」と述べ、中国による南シナ海の軍事拠点化に断固として対抗する姿勢を改めて示しました。
そのうえで、マティス長官は「平和で繁栄した、開かれたインド太平洋地域というわれわれの共通の目標に向けて緊密に連携するために、3つの民主主義国家の結束を強化したい」と述べ、南シナ海の安全保障に関し、日本や韓国との連携を深める方針を強調しました。
これに対し、岩屋防衛大臣は「自由で開かれたインド太平洋をつくっていくために、しっかりと日米韓で連携していきたい」と述べ、日本としても3か国の連携を強化することに意欲を示しました。
陸上自衛隊 インド陸軍と初の共同訓練実施へ #nhk_news https://t.co/Oa73TdqB6e
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陸上自衛隊とインド陸軍との共同訓練は、去年9月に行われた日印首脳会談などを受けて、今回初めて行われることになりました。
陸上自衛隊によりますと、訓練は今月27日から来月18日までインド国内の訓練施設で行われ、双方の部隊からそれぞれおよそ30人が参加します。
そして、テロを想定して、簡易爆弾への対応のほか、人質の救出などの訓練を行うということです。
海洋進出を強める中国を念頭に、インドとの連携をアピールする狙いがあると見られますが、これ以外にも、今月には陸上自衛隊とイギリス陸軍との初めての訓練が行われるなど、自衛隊がアメリカ軍だけでなく各国と共同訓練を行う機会が増えています。
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/18/200214(首相 「海洋の自由で日仏が協力強化を」)
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/14/200214(日米共同で離島防衛訓練 演習場以外で初 鹿児島)
ASEAN 米中双方と海洋演習へ #nhk_news https://t.co/O7Ixs1V6Xk
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ASEAN10か国の国防相は、19日シンガポールで開いた会議で、中国が軍事拠点化を進める南シナ海をめぐる問題などについて意見を交わし、共同宣言に署名しました。
共同宣言では、「南シナ海における海と空の航行の自由や平和と安定を維持することなどの重要性を再確認した」としています。
そのうえで、来週、ASEANと中国が海洋での共同演習を行うことを「歓迎する」とし、来年にはアメリカとの間でも海洋での演習を行うことで合意しました。
共同記者会見で、シンガポールのウン国防相は中国との演習について「信頼や相互の運用性を高めるものだ」と意義を強調するとともに、アメリカとの演習については提案を受けて決めたことを明らかにしました。
南シナ海では中国の人工島の周辺で、中国軍の駆逐艦がアメリカ軍のイージス艦に異常接近するなど米中の対立が深まっていて、双方と関係を築くことで、事態の悪化を防ぎたいASEANの思惑があるものと見られます。
米中 ASEAN各国に競って秋波 国防で「我が国と連携を」 #nhk_news https://t.co/s68IOWlown
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アメリカのマティス国防長官は、シンガポールで開かれている一連の国防相会議に合わせて、19日ASEAN10か国の国防相と会談しました。
マティス長官は「われわれは、どのような国であっても国際法を書きかえることはできないとはっきりさせたい」と述べ、強硬な海洋進出を加速させる中国への対応を念頭に、アメリカとの連携を呼びかけました。
中国の魏鳳和国防相もこのあと同じASEAN10か国の国防相と会談し「中国とASEANのより緊密な運命共同体をつくることがわれわれの揺るぎない選択だ」と述べ、経済的な関係を強める東南アジアの国々との結びつきを強調しました。
南シナ海では、アメリカが中国による人工島の軍事拠点化に強い懸念を示し関与を強めようとしているのに対し、中国側は経済支援などを背景に東南アジア各国の取り込みを図っていて、両国のせめぎ合いが続いています。