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イタリア政府の来年の予算案では財政赤字がGDP=国内総生産の2.4%になると見込まれ、予算案を審査するEUは巨額の債務の削減につながらないとして強い懸念を表明し、イタリア政府に見解を示すよう求めていました。

これについてイタリアのコンテ首相は22日、首都ローマで記者会見を開き、「この予算案でなければイタリアは不況に陥る」と述べて、予算案に盛り込まれた政策や改革が低迷する経済を回復させるために必要だと強調し、EUに理解を求めました。

イタリアをめぐっては、財政の先行きへの懸念から国債の利回りが上昇し高い水準となっているほか、19日には大手格付け会社がイタリア国債の格付けを投資に適する中では最低の水準に引き下げています。

今回、イタリア政府が予算案を見直さない方針を示したことから、金融市場ではEUの今後の対応が注目されています。