https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

25日の東京株式市場は朝方から全面安になり、午後になって下げ幅を広げる展開になりました。この結果、日経平均株価の25日の終値は、24日より822円45銭安い2万1268円73銭と、ことし3月下旬以来の水準まで値下がりしました。また、東証株価指数=トピックスも51.15下がって1600.92と、ことしの最安値になりました。1日の出来高は16億4130万株でした。

株価が急落したのは、激しさを増す米中貿易摩擦の影響が、アメリカなどの企業業績に実際に表れ始めているという見方が広がったことに加え、サウジアラビア情勢やイタリアの財政問題などへの懸念が続いているためです。

アメリカでは、業績の先行きに慎重な見通しを示す企業が増えていることを受け、24日のニューヨーク市場でダウ平均株価が600ドル以上も下落したほか、アジア各地の株式市場でも株価の下落が目立ち、アメリカ発の株安が再び世界的に影響を広げています。市場では、堅調な世界経済に支えられて続いてきた株価上昇の流れが大きく変わったのではないかという見方も出ていて当面、神経質な値動きが続きそうです。

25日の株価の急落で、東証1部の時価総額はおよそ1年1か月ぶりに600兆円を割り込みました。

企業の時価総額は株価に発行済みの株式の数を掛け合わせて計算され、上場企業の時価総額を足し合わせると、市場全体の規模がわかります。25日の終値をもとに計算した東証1部上場の2110社の時価総額の合計は、合わせて596兆4466億円と、去年9月以来およそ1年1か月ぶりに600兆円を割り込みました。

日経平均株価がおよそ27年ぶりの高値をつけた今月2日には、時価総額の合計が678兆円余りあり、その後の3週間程度でおよそ82兆円の価値が失われた計算になります。