明治期から大正期への日本法学の転換期。スイス法は我が国にどのような影響をあたえたのか?『大正期日本法学とスイス法』(小沢 奈々 著)https://t.co/C7vrLdEn0H
— 慶應義塾大学出版会 (@KEIOUP) 2018年11月3日
スイス法は我が国にどのような影響をあたえたのか?
従来ほとんど顧みられてこなかった我が国におけるスイス法の影響。法学者たちの相互主体的な人物交流の局面と、制度解釈の学説史的な局面とに分け、詳細かつ総合的な視点から、近代日本におけるスイス法の影響を比較法史的に論じる。
第一編では、人物史的観点から、2人の人物に焦点を当てながら、スイス法が日本へと入ってくる過程を見る。また第二編では、制度解釈の学説史的観点から、今日の日本の法学上の言説の中で、スイス法由来とされるひとつの議論に焦点を当て、それがスイス法のいかなる影響の下にあるかを考察する。
フランス法やドイツ法などの大規模な法典的継受を主軸として扱ってきたこれまでの日本近代法史の研究枠組みとは異なる視点から、細かな史実の実証的発見とその創発的な再構成を通して、従来ほとんど顧みられてこなかった我が国におけるスイス法の影響を、詳細かつ総合的な視点から論じた意欲作。
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/19/200552(内田貴『法学の誕生:近代日本にとって「法」とは何であったか』)