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ASEANの一連の首脳会議は、今月13日からシンガポールで開かれます。

開幕に先立ってNHKが入手した議長声明の草案によりますと、南シナ海の問題をめぐり、中国が人工島を造成するなど拠点の構築を進めていることについて「相互の信頼を損ね、地域の平和と安定を揺るがしかねないという懸念に留意する」として、「懸念」という文言が盛り込まれていることがわかりました。

去年の首脳会議では、中国との関係強化をはかるフィリピンが議長国を務め、「懸念」という文言は盛り込まれませんでしたが、ことしは、議長国シンガポールの意向を反映して、「懸念」という文言が復活し、国際法を重視する姿勢が打ち出されています。

一方、この草案では、南シナ海での紛争を防ぐためのルールとしてASEANと中国が策定を目指す「行動規範」について、「早期の策定に向け、交渉が進んでいる」と評価し、協力の進展を歓迎するなど、中国に一定の配慮をみせる内容となっています。

また、ASEANに加え、日本や中国、インドなど16か国が参加するRCEP=東アジア地域包括的経済連携については、「交渉の実質的な妥結を歓迎する」という文言が盛り込まれ、目標としている年内の交渉妥結に向けて、期待が示された形となっています。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/11/06/200212(マハティール)
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/11/06/200235(インド 核ミサイル搭載の潜水艦 実戦配備可能に 中国をけん制)
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/20/200230ASEAN拡大国防相会議)
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/09/13/192012ASEAN首脳 トランプ政権の保護主義政策に懸念)

中国の李克強首相は6日、北京で、世界銀行IMF国際通貨基金など6つの国際金融機関の代表らと世界経済や中国経済の先行きなどについて意見交換を行いました。

中国側の発表によりますと、参加者は、世界経済の成長について下押しのリスクが高まっているとしたうえで、貿易の保護主義に懸念を示す立場で一致したということです。

このあと行われた共同記者発表で李首相は、「多国間主義と自由貿易を守るという積極的なメッセージを国際社会に打ち出した」とアピールし、貿易摩擦で対立を続けるアメリカをけん制しました。

また、李首相は中国経済について、全体的に安定しているとしつつも下押しの圧力を受けていることを認め、積極的な財政政策や減税などを通じて景気を下支えしていく考えを示しました。

一方、記者発表では、IMFのラガルド専務理事が、「中国経済アメリカとの貿易摩擦など内外から圧力を受けている」と指摘するなど、各機関の代表からは貿易摩擦の影響を懸念する発言が相次ぎました。

中国外務省の華春瑩報道官は7日の記者会見で「中間選挙アメリカの内政であり、コメントはしない」と述べて選挙結果についての言及を避けました。

そのうえで「選挙結果がどうであれ、両国関係の重要性に関する中国の認識は変わらない。双方の国民や政府、指導者は、健全で安定した関係の発展を維持できるよう望んでいる」と述べて、アメリカとの関係を重視する考えを強調しました。

さらに、対立が続く貿易摩擦の問題については、今月1日に習近平国家主席トランプ大統領が電話会談で意見を交わしたことに触れたうえで「経済・貿易の問題を前に進め、双方が受け入れられるプランで一致できるよう望む」と述べて対立の緩和に期待を示しました。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/11/06/200230(先月中止の米中「外交・安全保障対話」9日に開催)