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アメリカのトランプ大統領は7日午後、日本時間の8日朝、ツイッターで「ジェフ・セッションズ司法長官の貢献に感謝する。今後の活躍に期待したい」と投稿し、セッションズ司法長官を解任し、司法長官の代行としてウイットエーカー氏を充てたことを明らかにしました。

セッションズ氏は、強硬な移民対策を主張してトランプ大統領が掲げるメキシコとの国境沿いの壁の建設を強く支持し、司法長官に起用されましたが、トランプ大統領はその後、いわゆるロシア疑惑をめぐってセッションズ長官の対応に不満を募らせ、両者の関係は悪化していたとされています。

ロシア疑惑をめぐってアメリカ司法省は、FBI連邦捜査局のモラー元長官を独立性の高い特別検察官に任命し、その捜査は大詰めを迎えているという見方もあります。

こうした中、中間選挙が行われた翌日に大統領が人事権を行使し、司法省トップの司法長官を解任したことは、大きな議論を呼ぶことになりそうです。

セッションズ氏は去年2月、トランプ政権で司法長官に就任しました。

共和党の元上院議員で、2年前の大統領選挙では上院議員の中で最も早くトランプ氏への支持を表明し、陣営の重鎮として政策アドバイザーを務めました。

特にトランプ大統領が掲げる、メキシコとの国境への壁の建設を強く支持するなど、トランプ大統領の強硬な移民政策を支持していたことで知られます。

ロシアがサイバー攻撃を通じてアメリカ大統領選挙に干渉していたとされる、いわゆる「ロシア疑惑」が問題化する中、セッションズ長官は、就任前にロシアの駐米大使と接触していながら明らかにしていなかったことが批判されると、司法のトップでありながら、ロシア疑惑の捜査には関与しないと表明しました。

その後、司法省が任命したモラー特別検察官のもと、トランプ大統領の元側近が相次いで司法取引に応じてロシア疑惑の捜査に協力する意向を示すと、捜査の手がトランプ大統領へと近づいているという見方が広がりました。

こうした過程でトランプ大統領はセッションズ司法長官に不満を募らせたとみられ、ツイッターに事実上、捜査の中止を求める書き込みをするなど、名指しで非難するようになりました。

ことし8月のテレビのインタビューでトランプ大統領が「司法省を統制していない」と批判すると、セッションズ司法長官は声明で「私が司法長官であるかぎり、司法省は政治的な配慮によって不適切に影響を受けることはない」と反論するなど、非難の応酬が繰り広げられました。

トランプ大統領中間選挙のあとにセッションズ長官の解任を検討しているとの臆測も出ていました。

セッションズ司法長官がトランプ大統領に提出した辞表には、日時は記されておらず「あなたの求めに応じて、辞表を提出する」と書かれています。

一方で、司法長官として不法移民や薬物の問題で成果を出したとしたうえで、トランプ大統領に対して政権で働く機会を得たことに謝意を示しています。

ウイットエーカー氏は、去年8月にアメリカのメディアに寄稿し、ロシア疑惑の捜査に懸念を示すトランプ大統領に同意する考えを示したうえで権限を越えて捜査しているとしてモラー特別検察官を非難していました。

寄稿の中でウイットエーカー氏は、トランプ大統領ロシア疑惑をめぐる捜査に懸念を示したことについて「大統領は完全に正しい。モラー特別検察官は、越えてはならない一線に近づいている」と指摘し、トランプ大統領に同意する考えを示しています。

さらに「モラー特別検察官は権限の範囲を越えて捜査している。非常に懸念される」と記し、ロシア疑惑の捜査にあたっているモラー特別検察官を非難していました。

アメリカ議会の中間選挙が6日行われ、ABCテレビによりますと、これまでに上院は改選されない議席も合わせて与党・共和党が51議席、野党・民主党が46議席を獲得し、共和党が多数派を維持することになりました。一方、下院は共和党が201議席民主党が223議席を獲得し、民主党が8年ぶりに多数派を奪還しました。

トランプ大統領は、中間選挙から一夜明けた7日昼過ぎ(日本時間の8日未明)、ホワイトハウスで記者会見し、「議会上院での共和党の勝利は歴史的な快挙だった。われわれは多額の資金が民主党側に投入され、メディアの敵意に満ちた報道があったにもかかわらず、これを成し遂げた」と述べ、上院で多数派を維持した意義を強調しました。

また、「この60日間で私は30か所を遊説し、共和党候補者たちを支援した結果、昨夜の段階で11人のうち9人が勝利した」と述べて、自分の応援が功を奏して、共和党が上院で多数派を維持できたという認識を示しました。

そのうえで、下院は野党・民主党が多数派を奪還し、上院と下院で多数派が異なる「ねじれ」の状態となることを踏まえ、「いまこそお互いが一緒にやるときだ」と述べ、民主党に連携を呼びかけました。

さらに経済分野においても、「経済成長やインフラ整備、貿易などで民主党と連携していくことができると思う」と述べ、民主党と連携していきたいという考えを示しました。

トランプ大統領としては、今回の選挙の結果を受けて、議会での対立が激化し、政権運営が困難になることを避けたいという思いがあるものとみられます。

トランプ大統領は7日の記者会見で、日本との貿易問題について問われると、「安倍総理大臣は最も親しい友人だが、日本はアメリカと公正な貿易をしていないといつも伝えている。低い関税でたくさんの車を輸出してきた。日本を非難するつもりはないが、多額の貿易赤字を抱えている」と述べ、来年1月にも始まる日本との貿易協定をめぐる交渉に向けて、厳しい姿勢で臨む考えを示しました。

トランプ大統領は7日の記者会見で、北朝鮮キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長との2回目の首脳会談について「来年の早いうちに行う」と述べて、来年になるという見通しを明らかにしました。

また8日に予定されていたポンペイ国務長官とキム委員長の側近のキム・ヨンチョル副委員長との会談が直前で延期されたことについては「変更しただけで別の日に行う。われわれは協議を決して急いではいない」と述べました。

トランプ大統領は7日の記者会見で、イラン核合意からの一方的な離脱にともない、イラン産原油の禁輸などを盛り込んだ経済制裁を今週、発動させたことについて「わが国史上、最強の制裁だ」と述べ、改めて強硬な姿勢を示しました。
一方で、イランとの取引を禁じる対象から、日本を含む8つの国と地域は除外したことについて、「原油の値上がりを避けるためだ。原油の価格がここ2、3か月、大きく下がっているのは私のおかげだ」と述べて、原油価格の値上がりを避けるための措置だとしたうえで、一時的なものになると強調しました。

中間選挙を受けて記者会見した野党・民主党の下院トップ、ペロシ院内総務は「議会には権力を監視する責任がある」と述べ、民主党が多数派を奪還した下院でトランプ政権に対する監視機能を強化していく考えを示しました。

記者会見の中でペロシ院内総務は、今回の中間選挙について「アメリカの民主主義の健全性を取り戻すための投票だった。アメリカ国民は歯止めが利かない共和党政治を終わらせ、権力の集中を防ぐための抑制と均衡を求めた」と述べました。

そのうえで、民主党が議会下院で調査する構えを示しているトランプ大統領の納税申告書について「われわれは権力を監視する責任がある。われわれが要求すれば情報が来ることを望む」と述べ、公開を拒むトランプ大統領をけん制しました。

一方でペロシ院内総務は、トランプ大統領と電話で会談し、双方が連携できる分野について協議したことを明らかにし、インフラの整備や処方薬の価格低下などでの連携に期待を示しました。

トランプ大統領中間選挙の結果について説明する記者会見で、中米の国々からアメリカを目指す移民の集団について、CNNの記者から「彼らを侵略者と思うか」と問われたのに対し、「侵略者だと考えている」と答えました。そしてCNNの記者が「彼らは侵略者ではなく、アメリカに移民としてやって来ているだけだ」と指摘すると、トランプ大統領は「来るのなら適正な手続きをとるべきだ」と反論しました。

さらに記者が、いわゆる「ロシア疑惑」について訴追を恐れているかと質問しようとしたところ、トランプ大統領は質問を遮り、「CNNは恥を知れ。君たちは失礼だ。もう座れ」と強い口調で言い返してそれ以上の質問をさせず、メディアとの対立が改めて浮き彫りとなりました。

トランプ大統領は7日に開いた記者会見で、CNNテレビのアコスタ記者がいわゆる「ロシア疑惑」や人種差別的だと指摘されている中間選挙向けの広告について見解を聞こうとした質問を遮り、「CNNは恥を知れ。君たちは失礼だ。もう座れ」と強い口調で言い返し、口論になるというひと幕がありました。

この際、アコスタ記者はマイクを回収して質問を制止しようと近づいた、ホワイトハウスの女性インターンをよけるようなしぐさをしました。

これについて、ホワイトハウスのサンダース報道官は「ホワイトハウスで仕事をしようとしていただけの若い女性に手を伸ばすような行為は決して許されない」という声明を出し、取材するための入館証を無効にし、当面、ホワイトハウスを出入りすることを認めないということを明らかにしました。

アコスタ記者は以前、トランプ大統領から「おまえはフェイクニュースだ」と名指しされるなど、政権に対する批判的な報道ぶりで知られています。

これに対し、CNNは「記者の積極的な質問に対する報復行為で、サンダース報道官の声明では、事実ではない出来事を取り上げている。この前例のない措置は民主主義への脅威だ」という声明を出し、反発しています。

EUの執行機関に当たるヨーロッパ委員会のティメルマンス副委員長は7日、ツイッターに「恐怖よりも希望を、不作法よりも礼節を、差別よりも多様性を選んだ有権者に刺激を受けた。彼らは自分たちの価値のために立ち上がった。われわれもそうあるだろう」と投稿し、同盟関係にある相手への敵対的な言動もいとわないトランプ政権への反発をにじませました。

また、モスコビシ委員は「民主党が8年ぶりに下院を奪還した。トランプ大統領の言うとおり『すばらしい成功だ』」と投稿し、トランプ大統領の言葉を引用して皮肉りました。

テレビ番組で間違った原因を聞かれて「トランプ大統領もジンクスには勝てなかった」と言うことにしている。ジンクスというのは米国の中間選挙では大統領の政党が下院で議席を減らすのが定めのようになっていることだ。

戦後18回行われた中間選挙では16回も大統領政党が下院で議席を減らしており、2010年にはオバマ大統領の政権与党の民主党は63議席も失っている。

上院では中間選挙にまつわるジンクスはないが、共和党は2議席を加えることになりそうだ。これは党内にいくばくかの造反議員がいても政策遂行を可能にするものでトランプ大統領としては満足だろう。

その一方で民主党は「オバマの再来」と言われたテキサスのベト・オルーク候補やスーパースターのテイラー・スウィフトさんが異例の支持表明をしたテネシー州のフィル・ブレッドセン候補ら看板候補を当選させられなかっただけでなく、知事選挙でも現職のフロリダ州のアンドリュー・ギラム知事や「初のアフリカ系女性知事になるか」と言われたジョージア州のステーシー・アブラム候補(まだ敗戦宣言をしていないが)を落選させてしまった。

民主党は下院で勝ったが、トランプは選挙で勝った」

7日ワシントン・ポスト紙の論評欄にブッシュ大統領らの助言者をしたエド・ロジャース氏はこうした見出しの分析記事を投稿した。

「大統領の政党は(下院)で少し議席を減らしたが、それは民主党やメディアが囃し立てた青い波と言えるものではなかった。一方トランプの役割だが、その存在が候補者にとって重荷になったり障害になったかと言えば全く逆でトランプは掛け値なくプラスの存在だった。2018年の中間選挙に限って言えば、トランプが勝者だ」

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/11/07/200552(『トランプ大統領に審判 米中間選挙を徹底分析』)

 米中間選挙の一環で6日に実施されたネバダ州議選で、10月に死去した売春宿オーナーの共和党候補デニス・ホフ氏が当選した。地元当局は共和党の代替候補を州議に指名する。AP通信などが7日伝えた。

 「トランプ大統領スタイルの候補」として州南部の選挙区から出馬し、今夏の党予備選で現職議員を破り、6日に民主党候補に圧勝した。

 ホフ氏は州内で数軒の売春宿を経営。72歳の誕生日を祝うパーティーを開いた後の10月16日、州南部ラスベガス郊外にある自身が経営する売春宿で、遺体で見つかった。事件性はないという。ネバダ州は米国で唯一、売春宿が合法と認められている。