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フランスを訪問中のトランプ大統領は10日、パリの大統領府、エリゼ宮マクロン大統領と首脳会談を行いました。

NATOをめぐっては、ことし7月、トランプ大統領が加盟国の国防費について、アメリカの負担が著しく重く不公平だとヨーロッパ各国を批判するなど、亀裂が表面化しています。

これについて会談の冒頭、トランプ大統領は「われわれはヨーロッパを助けたいと思っているが、今はアメリカに依存している。負担は公平でなければならない」と述べ、国防費の公平な負担を求めました。

これに対し、マクロン大統領は理解する考えを示したうえで「公平な負担を実現するためにはヨーロッパの防衛能力を高める必要がある」と述べました。

会談に先立ってトランプ大統領は、ツイッターに「マクロン大統領は『ヨーロッパは中国やロシアだけでなくアメリカからも防衛するための軍隊を構築すべきだ』と言っている。アメリカを侮辱している」などと書き込み、不快感をあらわにしていました。

マクロン大統領はトランプ大統領が求める公平な負担に理解を示すことで対立が深刻化するのを避け、良好な関係をアピールする狙いがあったとみられます。

ただ、アメリカとフランスの間では、イランへの対応や貿易をめぐる問題などで意見の隔たりは埋まっておらず、ぎくしゃくした関係は続くことになりそうで、アメリカとヨーロッパの亀裂は解消のめどは立っていません。

一方、トランプ大統領とともにパリを訪問しているポンペイ国務長官は10日、フランスのルドリアン外相と会談しました。

アメリ国務省によりますと、2人はNATO北大西洋条約機構の強化などアメリカとフランスの安全保障面での連携について協議したということです。

さらに、イランへの対応や内戦が続くシリアの政治的な解決、それに北朝鮮の非核化に向けた今後の取り組みについて意見を交わしたとしています。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/11/10/200252トランプ大統領マクロン大統領の発言は米を侮辱」と投稿)

フランスでは日本をはじめ世界60か国余りの首脳を招いた追悼式典が開かれ、自国第一主義や排他的な風潮が広がる中、各国が結束を示せるのか、注目されます。

第1次世界大戦は1914年に当時のオーストリア・ハンガリー帝国の皇太子が暗殺されたのをきっかけに起き、4年間で1800万人もの犠牲者を出しました。

大戦の終結からちょうど100年となる11日、パリではマクロン大統領が主催する追悼式典が開かれ、麻生副総理兼財務大臣のほか、中間選挙後、初の外遊となるアメリカのトランプ大統領やロシアのプーチン大統領など60か国余りの首脳が参列する見通しです。

これに先立ち10日、マクロン大統領は休戦協定が結ばれたフランス北部のコンピエーニュに当時の敗戦国ドイツのメルケル首相を迎え、改めて不戦の誓いを立てました。

マクロン大統領は、追悼式典でも各国の首脳を前に、悲惨な戦争を繰り返さないため国際協調の重要性を訴えることにしています。

ただ、専門家の間からは、自国第一主義や排他的な風潮が社会に広がる現状を、ファシズムが台頭し、第2次世界大戦へとつながった当時の状況と重ねる見方も出ていて、式典で各国が歴史の教訓に立ち返り、結束を示せるのか、注目されます。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/11/09/200130(行け!ウィーンへ)
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