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開催されたのは上海にも屹立していることで知られるケリー・センターだ。その高層ビルが聳え立つ商業地区(北京市朝陽区)のことをセントラル・ビジネス・ディストリクト(CBD)と呼んでいる。かつては共産国家の顔を丸出しに外貨稼ぎをする国営企業や国営ホテルが並ぶ地域であったが、現在では我が国の東京・丸の内にも匹敵するような大規模なビジネス地区となっている。筆者が初めて訪中したのは1999年のことだが、その頃、当然のことながらこうした最新鋭の商業地区は全く完成していなかった。あらためてこの地を訪れると隔世の感がする。

マーケットの常識の一つに次の様な格言がある。―――「日本人とアラブ人が来たらそのマーケットは終わりだ」情報リテラシーの乏しい日本人とアラブ人は、世界中で先行利益を貪る米欧勢との関係で常に後塵を拝するのである。つまり後者が特定のマーケットにおいて売り抜けをする際にそうとは知らずに投資を始めるよう誘い込まれるわけであり、その結果、何時如何なる時にも、また如何なる場所でも莫大な損害を被るというわけなのだ。

「いよいよその姿を見せ始めている新世界秩序は、結局のところジャパン・マネーの犠牲の上に成り立つのか」 米欧が共に量的緩和の終了を宣言し始める中でなぜか我が国だけが「異次元緩和」を続けさせられているところを見ると、そうした悲劇的な展開にこのままではなりそうなのである。「逆転さよならホームラン」を打つチャンスは我が国には本当に残されていないのだろうか。

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