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アメリカ政府の元高官で核兵器管理の責任者を務めていたリントン・ブルックス氏は「今回の件はトランプ大統領だけの考えではない。私たちは4~5年前からロシアは十分に条約に従っていないと懸念を示していたが、ロシアは真剣に話し合おうとしなかった。いつかはこういう日が来ると感じていた」と指摘しました。

そのうえで今後の見通しについて「アメリカとロシアが姿勢を変えないかぎり新しい条約を考えるのは難しい。さらに2021年に期限を迎える核軍縮条約『新START』が延長されるのか非常に心配している」と懸念を示しました。

一方、ロシアのシンクタンクの所長を務めるアントン・フロプコフ氏は「ロシアは条約に違反するようなミサイルの生産も試験もしていない。アメリカがそのようなことを言うのなら証拠を示すべきだ」と述べました。

そのうえで「アメリカはこれまで核不拡散の体制構築に多大な貢献をしてきたが、近年はそれが次々と壊されている。これから冷戦時代のような新しい軍拡競争が始まるのではないかと非常に懸念している」と指摘しました。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/11/12/200252トランプ大統領プーチン大統領 パリで言葉を交わす)