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 29日の韓国最高裁判決は前回判決に続き、歴代韓国政府見解を否定する結果となった。韓国司法はなぜ、政府相手に“反乱”を起こしたのか。背景には国交正常化に向けた大局的見地から条約・協定を作り上げた日韓両政府の「知恵」と、軍事独裁を経験した韓国現代史の特殊性が浮かぶ。

 1965年まで14年の長きに及んだ国交正常化交渉。最も白熱した議論の一つが「日本の朝鮮半島統治は合法か否か」だった。

 1965年の日韓請求権協定をめぐる両政府の立場は真正面から対立し、いわゆる65年体制は「不合意の上の合意」という形になっていたのが実情だ。日本政府は35年間にわたる朝鮮半島支配は不法ではないという立場だ。一方、韓国政府は1910年の日韓併合条約そのものが不法だという立場を貫いてきた。これを踏まえると、今回の判決は、両政府の不一致な部分を確認しただけだと受け止めている。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/11/29/200218(「徴用」三菱重工にも賠償命じる判決 韓国最高裁