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ドイツの与党で中道右派の「キリスト教民主同盟」は7日、北部ハンブルクで党首選挙を行い、メルケル首相の路線を継承するクランプカレンバウアー氏が、決選投票の末、得票率52%の僅差で、かつてメルケル首相の政敵だった元議員のメルツ氏を上回り、新しい党首に選ばれました。

クランプカレンバウアー氏は56歳。2011年から西部ザールラント州の首相を務め、その手腕が高く評価されてことし2月、党の幹事長に抜てきされたメルケル首相の側近です。

クランプカレンバウアー氏は党大会の演説で「ヨーロッパ、ドイツ、そして世界は、わが党が強くあることを望んでいる。そのために、われわれは戦い続けなければならない」と述べ、結束を呼びかけました。

今回の党首選挙は、2000年から18年にわたって党首をつとめてきたメルケル首相が、ことし10月に行われた2つの地方選挙で得票率の大幅な低下に直面し、党首を退く意向を示したことを受けて行われました。

メルケル首相は、首相の職を任期が終わる2021年まで続ける意向を示しており、今後、クランプカレンバウアー新党首とともに難民問題などで落ち込んだ党勢を回復できるかが課題となります。

一方、メルケル首相は党首として最後の演説を行い、社会の分断や少子高齢化、それに国際的な自国第一主義の広がりなど、ドイツが多くの課題に直面しているとしたうえで、「こうした時代にわれわれは国内でも国際的にもリベラルな価値観を守っていかなければならない」と呼びかけました。

そして「党首をつとめたことは大きな喜びであり、光栄なことでした」と述べて演説を締めくくると、立ち上がった会場の党員から数分間にわたって大きな拍手が送られていました。

メルケル首相は2000年に女性としても旧東ドイツの出身者としても初めて「キリスト教民主同盟」の党首に就任し、18年にわたって党を率いました。

ドイツの中道右派の与党「キリスト教民主同盟」は7日、北部ハンブルクで党首選挙を行い、メルケル首相の路線を継承するクランプカレンバウアー氏(56)が決選投票の末、得票率52%の僅差で新しい党首に選ばれました。

クランプカレンバウアー氏は2011年から西部ザールラント州の首相を務め、その手腕が高く評価されて、ことし2月、党の幹事長に抜てきされたメルケル首相の側近です。

メルケル首相は首相の職については任期が終わる2021年まで続ける意向で、党大会の演説で「首相として最後に、国の利益を守りながら党の新たな成功につながるような働きをしたい」と決意を述べました。

しかし、党首選挙の結果が僅差だったことでメルケル首相の路線の修正を求める声が強いことも浮き彫りとなりました。

ドイツでは難民問題をきっかけに「反メルケル」を掲げる右派が台頭しています。今回、メルケル首相の側近が勝利し大きな政策変更がないと見られる中、来年に予定されているヨーロッパ議会選挙や地方選挙に向けて党勢を回復できるかが課題となります。

クランプカレンバウアー氏が党首に選ばれたことについて、投票に参加した党員は「彼女は、党を1つにまとめることができると思う。一般市民の気持ちも理解できる人物だ」と述べ、歓迎していました。

また、別の党員は「クランプカレンバウアー氏はこれまで党の幹事長としてメルケル首相とうまくやってきたので、今後もうまくいくと思う。メルケル首相は安定の象徴なので、首相にとどまってほしい」などと、安定した政権運営に期待していました。

一方、敗れた保守派の候補に投票したという男性党員は「選挙の結果は未来志向ではない。メルケル首相が“ボス”でいる状況に変わりはない」として、今後、党の路線に大きな変化が見込めないことに不満を表していました。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/11/22/200307メルケル時代の「終わりの始まり」なのでしょうか。)