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内戦が続くシリアでは、クルド人勢力が、アメリカ軍の支援を受けて過激派組織IS=イスラミックステートを掃討するうえで大きな役割を果たし、シリア北部を実効支配するようになりました。

しかし、国境を接するトルコは、このクルド人勢力をトルコ国内で分離独立闘争を続けるクルド人武装勢力とつながるテロ組織と見なし、たびたび攻撃してきました。

とりわけ、国境近くのシリアの町マンビジからクルド人勢力は撤退することでアメリカと合意したものの、実現していないとして、いらだちを募らせていました。

こうした中、トルコのエルドアン大統領は12日の演説で、「マンビジでは引き延ばし工作が行われている」とアメリカを非難したうえで、これまでシリア北部を流れるユーフラテス川の西側地域で行ってきたクルド人勢力に対する軍事作戦を、数日以内に川の東側にまで拡大すると表明しました。

エルドアン大統領は「標的は決してアメリカ兵ではない」と強調しましたが、シリアにはアメリカ軍兵士約2000人が展開しているとされ、トルコ軍による作戦範囲が拡大されれば、アメリカとトルコの間で緊張が高まりそうです。

アメリカ国防総省は12日、声明を発表し、「シリア北東部に対する一方的な軍事行動は、アメリカ軍が周辺に展開している可能性もあり、重大な懸念だ。そのような行動は容認できない」として、トルコ側を強くけん制しました。

これに先立ち、国防総省は11日、シリア北東部のトルコとの国境地帯に新たにアメリカ軍の監視所を設置したことを発表しており、アメリカとして警戒を強化するねらいがあるとみられます。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/12/09/200320(Prime Minister Netanyahu reiterated Israel's policy to prevent the establishment of an Iranian presence in Syria and to act against Iranian and Hezbollah aggression.)
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/11/21/200245(米 ロシア企業に制裁 ”イラン産原油をシリアへ供給”)
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/31/200320(トルコ シリア北部のクルド人勢力に大規模越境攻撃の構え)