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カナダ外務省は16日、北京駐在のマッカラム大使が、中国で身柄を拘束された、北朝鮮とのビジネスなどを行っているカナダ人のマイケル・スパバ氏と面会したと発表しました。

カナダ外務省は今回の面会の詳しい内容やスパバ氏の健康状態などは明らかにしていませんが、「引き続き面会を求めていく」とコメントしています。

中国の通信機器大手、ファーウェイの孟晩舟副会長がアメリカの要請で今月1日にカナダ当局に逮捕されて以降、スパバ氏と、休職中のカナダの外交官、マイケル・コブリグ氏が相次いで中国で身柄を拘束され、マッカラム大使は14日、コブリグ氏と面会していました。

一連の身柄の拘束は、孟副会長を逮捕したカナダへの報復措置ではないかという見方が広がっています。

対立するアメリカと中国の板挟みとなっているのが、アメリカの要請で中国の通信機器大手、ファーウェイの孟晩舟副会長の逮捕に踏み切ったカナダです。

カナダにとってアメリカは最大の貿易相手国ですが、中国は第2の相手国で、中国から電子機器や家具などを輸入する一方で、中国に対しては植物油や木材などを輸出し、アメリカのトランプ大統領とのぎくしゃくした関係が伝えられる中、カナダのトルドー首相は中国との経済関係の強化を目指していました。

それだけに中国との関係が冷え込めば、カナダ経済に悪影響が出るという見方が産業界で広がっています。

また、カナダの観光産業への打撃も避けられないとみられています。

カナダを訪れる旅行客が最も多いのは隣国のアメリカですが、2番目のイギリスに次いで、3番目は中国で、孟副会長が逮捕されたバンクーバーに限ると、中国人旅行客はアメリカ人に次いで2番目に多くなっています。

カナダ全体では去年、前の年より12%多い、68万2000人の中国人が訪れていて、両国はことしを「カナダと中国の旅行年」と銘打って、さまざまなイベントを企画していました。

とりわけカナダ側は、雄大な自然やグルメをアピールしたPR動画を中国語でつくるなどして積極的に誘致を進めてきました。その締めくくりを記念する式典が今週、カナダのメラニー・ジョリー観光相も出席して、中国で行われる予定でしたが、カナダ人男性2人が拘束されたあと、急きょ延期となりました。

カナダのフリーランド外相は、カナダとしては「アメリカとの身柄引き渡しの条約に基づいて司法手続きを事務的に進めているだけだ」と繰り返し強調しています。

しかし、カナダに駐在する中国の盧沙野大使が今月13日、地元紙に「中国人はカナダに対してよい感情を持っていたが、今回のカナダの行動で気持ちは冷めた」と批判していて、カナダは、アメリカと中国という2つの大国の間で対応に苦慮しています。

中国の通信機器大手ファーウェイの孟晩舟副会長は詐欺の疑いで、アメリカの要請を受けたカナダの当局に逮捕されました。

アメリカとカナダは今月14日、外務・防衛の閣僚協議で、孟副会長の身柄の引き渡しについては法律に基づいて適切な手続きを進めることを確認しました。

これについて、中国外務省の華春瑩報道官は、17日の記者会見で「アメリカとカナダが法による統治を順守すると自慢しているのは驚くべきことだ」と述べました。そして「もっともらしい口実をつけて合法という名のコートを羽織っても、明らかに事実を無視し、法による統治を軽視していることを示して、嘲笑の的になっている。現代版の『裸の王様』だ」と皮肉を込めながら、孟副会長の逮捕自体が不当なものだと批判しました。

そのうえで、「カナダ政府には釈放を、アメリカ政府にも逮捕状を撤回するよう強く促す」と述べ、保釈されている孟副会長の無条件での釈放を改めて求めました。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/12/16/200230(日米政府が調達機器からの排除方針を示しているファーウェイ製品には、多くの日本企業の部品が使われています。中でも関西に集積する電子部品や機械メーカーなどと連携を強めているため、製品排除でファーウェイの経営が悪化すれば関西経済に打撃となる可能性があります。)