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23日は、ナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺、ホロコーストの歴史を伝える博物館を訪問したあと、ユダヤ教の聖地「嘆きの壁」を訪れました。


嘆きの壁は、歴代のアメリカ大統領がパレスチナ側への配慮から、任期中の訪問を避けてきましたが、トランプ大統領は去年5月、現職のアメリカ大統領としては初めて訪れていて、ペンス副大統領もイスラエル寄りの姿勢を鮮明にする狙いがあると見られます。


また、嘆きの壁や、イスラム教の聖地もあるエルサレムの東側の地域は、51年前の中東戦争で、イスラエルが占領、併合していて、これに対し、パレスチナ側は、将来の国家樹立の際の首都にすると位置づけています。


このためパレスチナ側は反発を強め、各地で抗議デモを開始し、一部の都市では小規模な衝突も起きています。


これに対し、イスラエル治安当局はペンス副大統領の訪問中は、厳重な警戒態勢を敷いていて、軍との衝突の拡大が懸念されています。


中東を歴訪していたアメリカのペンス副大統領は、最後の訪問先のイスラエルでの日程を終え、23日午後、テルアビブの空港から帰国の途につきました。


イスラエル滞在中、ペンス副大統領は「エルサレムイスラエルの首都だ」と繰り返し、トランプ大統領の決定をアピールしたほか、22日にはイスラエルの議会で演説し、来年末までにアメリカ大使館をエルサレムに移転するとして、初めて移転の期限を明らかにしました。


さらに23日には、エルサレム旧市街にあるユダヤ教の聖地「嘆きの壁」も訪れ、イスラエル寄りの姿勢を鮮明にしました。


これに対しパレスチナ暫定自治区の各地では抗議デモが行われ、イスラエル軍との間で衝突も起きています。


ペンス副大統領の訪問を受けて、パレスチナ側では「もはやアメリカに和平交渉を仲介する資格はない」という反発が広がっていて、トランプ政権が仲介に意欲を示す中東和平交渉が再開される見通しは一段と厳しくなっています。