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8日、投開票が行われたハンガリーの議会選挙では、オルバン首相が率いる右派の与党「フィデス」が、議会の3分の2に当たる133議席を獲得して圧勝しました。


2010年から首相を務めてきたオルバン氏は、支持者を前に「祖国を守る闘いは続く」と勝利を宣言し、さらに4年間、政権を担う意欲を示しました。


これに対して、オルバン首相が大学やメディアに圧力をかけるなど強権的な姿勢を強めてきたことに反発する若者などおよそ300人が9日未明、首都ブダペストで抗議デモを行い、女子大学生の一人は選挙の結果について「圧勝を阻止できると思っていのでショックだ」と失望をあらわにしていました。


一方、ヨーロッパでオルバン首相と同じように難民や移民に厳しい政策を採りEUに反発する、ポーランドのモラウィエツキ首相やチェコのバビシュ首相はツイッターで選挙結果を歓迎し、オルバン首相との連携を強調しました。


選挙での圧勝を受けてオルバン首相がEUへの批判を先鋭化させ、ヨーロッパの中部や東部の国でも右傾化や排外的な動きが勢いづけば、EUの統合を推進するフランスやドイツなどとの対立が深まり、EUの分断が進むという見方が広がっています。