「総じて,規範定立部分についてはいわゆる論証パターンをそのまま書き写すことだけに終始しているのではないかと思われるものが多く,論点の正確な理解ができていないのではないかと思われる答案が目に付いた。」https://t.co/WePAHuxLVZ
— studyweb5 (@studyweb5) 2018年4月17日
昨年の採点実感刑法。予備校論証を貼り付けていることについて、「正確な理解ができていない」との指摘がされています。これは、当サイトが「理由付けは不要」と言っていることの副次的な理由の1つです。つまり、予備校論証の理由付けは、必ずしも正確な理解とは考えられていないのです。
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現在流布している予備校論証の多くは、旧司法試験時代に開発されたものが原型です。現在でも、基本書等には答案ですぐ使える理由付けは書かれていなかったりしますが、当時は特にそうでした。そのため、予備校の講師等が中心になって、独自に理由付けになる言い回し等を考えて、論証化したのでした。
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当時としては、他に文献がないので仕方がなかったのと、旧司法試験の傾向として、「正確な知識より自分の頭で考えているかが大事である。」とされていたために、「正確ではないけれど、自分の頭で考えて書いているな。」と評価され、当時としては点数が取れる論証になっていたのでした。
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しかし、現在では、「これは自分の頭で考えたのではなくて、予備校が用意したものを暗記しただけだ。」という認識が広く考査委員に共有されてしまい、かえってマイナスに作用するようになりました。しかも、旧試験時代に開発された論証なので、内容的にもかなり古くなってしまったのです。
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また、当サイトで繰り返し説明してきたとおり、当時の知識軽視、現場思考重視の採点傾向は、知識のある年配者を落として知識の乏しい若手を採るための若手優遇策でしたが、現在では長文化・当てはめ重視による若手優遇策に置き換わっています。https://t.co/6MLnN7O4Fw
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こうして、現在では、予備校論証を「理由付け」として貼っても、それほど評価されないどころか、かえってマイナスになるおそれがある。それなら、端的に規範を書いて、確実に配点のある当てはめを充実させた方がよい。「規範と事実は裏切らないが、理由付けには裏切られることがある。」のです。
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http://d.hatena.ne.jp/d1021/20180417#1523962282
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