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中国の北京を訪問している北朝鮮キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長は、日本時間の19日午後6時ごろから人民大会堂習近平国家主席と会談しました。


国営の中国中央テレビによりますと、この中で習主席は、先にシンガポールで行われたキム委員長とアメリカのトランプ大統領との首脳会談について、「朝鮮半島の非核化を実現し、恒久的な平和体制を構築することについて、原則的な共通認識に達し、積極的な成果を得たことを高く評価する」と述べました。そして「3か月で3度会談したことで、中朝関係は新しい段階に入った」としたうえで、「国際情勢がどのように変化しようと、中国の、中朝関係の発展のために努力する立場は変わらない」と述べて、北朝鮮との関係を一段と強化していく考えを示しました。


これに対してキム委員長は「習主席はわれわれが非常に尊敬し、信頼する偉大な指導者だ」と持ち上げたうえで、「習主席と中国共産党、そして政府、人民の、私と朝鮮労働党、政府、人民への、誠実な友情と力強い支持に感謝する」と述べて、朝鮮半島情勢をめぐって今後も中国の協力を求めていく姿勢を強調しました。


そして、「北朝鮮アメリカ双方が、首脳会談の共通認識を一歩一歩実現していけば朝鮮半島の非核化は新しい重大な局面へと打開することができるだろう」と述べ、非核化は段階的に行うべきだという考えを改めて示しました。


中国政府の発表では、キム委員長は19日と20日の2日間、中国に滞在するということで、キム委員長が宿泊している北京市内の釣魚台迎賓館などでは厳重な警備体制が敷かれています。


19日から2日間の日程で中国を訪問している北朝鮮キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長は、19日夜は北京の人民大会堂でおよそ5時間半にわたって過ごし、日本時間の午後11時半に宿泊先の釣魚台迎賓館に戻りました。


国営の中国中央テレビによりますと、キム委員長は人民大会堂で歓迎の式典を受けたのに続いて、習近平国家主席と3回目となる首脳会談に臨みました。


会談で習主席は、先にシンガポールで行われた米朝首脳会談について、「朝鮮半島の非核化を実現し、恒久的な平和体制を構築することについて原則的な共通認識に達し、積極的な成果を得たことを高く評価する」と述べたということです。


これに対し、キム委員長は米朝両国について、「双方が首脳会談の共通認識を一歩一歩着実に実行に移していけば、朝鮮半島の非核化で新しい重大な局面が開かれるだろう」と述べて、非核化は段階的に行うべきだという考えを改めて示しました。


非核化の進め方をめぐっては、北朝鮮が段階的に非核化を進め、その進展具合に応じて見返りが必要だとする一方、アメリカは、北朝鮮への制裁を維持しながら非核化の実現を目指す考えです。


北朝鮮としては、みずからの立場に理解を示す中国を後ろ盾にして、非核化をめぐるアメリカとの本格的な交渉に臨む姿勢を一層鮮明にしています。


北朝鮮20日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン委員長が19日、中国・北京を訪れて習近平国家主席と3回目となる首脳会談を行ったと、1面から4面にかけて写真28枚を掲載して大々的に伝えました。


写真では、両首脳が握手を交わしている様子や、テーブルを挟んで言葉を交わす姿が写されていて、会談では、先の米朝首脳会談の評価や、朝鮮半島の非核化の展望をはじめとする共通の関心事について認識を一致したとしています。


会談で、キム委員長は「米朝首脳会談が成功裏に行われるため、中国が積極的で真心のこもった支持と支援を寄せた」として、シンガポールへの移動に中国が専用機を用意したことなどを念頭に感謝のことばを述べたということです。


また、習主席はキム委員長に対し、「朝鮮半島の非核化を実現するための立場と決心を積極的に支持し、中国は今後もみずからの建設的な役割を発揮していく」と述べたとしていて、国営メディアは、非核化をめぐる北朝鮮の立場に中国から積極的な支持を得たと強調しました。


キム委員長の滞在中の日程は公表されていませんが、キム委員長の専用車は、日本時間の20日午前9時半ごろ、迎賓館を出発して、1時間後に再び戻ったことから、北京市内を視察したとみられ、市内各地では交通規制がとられるなど厳しい警備態勢が敷かれています。


中国を訪れている北朝鮮キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長は、20日午前から北京市内で経済関連の視察を行い、日本時間の午後4時ごろにはインフラ関連の国有企業を訪問しました。


この企業には先月、北朝鮮高官の代表団も訪れていて、今後の中国との経済協力を見据えた視察の可能性があります。


さらに日本時間の午後5時前には、キム委員長がリ・ソルジュ夫人や同行している高官らとともに北朝鮮大使館を訪れた姿をNHKのカメラが捉え、キム委員長はおよそ40分間滞在したあと、専用車に乗って大使館をあとにしました。


北朝鮮の国営メディアは、キム委員長が19日、北京で習近平国家主席と会談したことを20日、大々的に伝え、非核化をめぐる北朝鮮の立場について、中国から積極的な支持を得たと強調しました。


ことし3月と先月にキム委員長が中国を訪れた際には、帰国後に中朝双方が訪問を明らかにしましたが、中国滞在中の発表は異例です。


中国政府によりますと、キム委員長の訪問は20日までで、北京の空港では、すでにキム委員長の専用機にタラップが横付けされて待機していて、キム委員長は、まもなく2日間の日程を終え、北京の空港から帰国の途に就く見通しです。