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韓国のムン・ジェイン大統領は10日午前、年頭の記者会見に先立ち、国民に向けて演説しました。

ムン大統領はこの中で、北朝鮮に関して「去年1年間、国民が平和の道を開いた。われわれは朝鮮半島問題の主役となり、力の論理を勝ち抜いてみずからの運命を主導した」と述べ、南北関係が劇的に改善したことを成果として強調しました。

そして、2回目の米朝首脳会談が近く開かれることに期待を示したうえで、キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長が、中断しているケソン工業団地の操業やクムガン(金剛)山の観光事業を無条件で再開する考えを示したことに触れ、「再開に向けて南北間の課題は解決された」と述べ、経済協力につながる2つの事業の再開に前向きな姿勢を示しました。

そのうえで、ムン大統領は実際に再開するには、北朝鮮に対する国際的な制裁が緩和される必要があることから、「残りの課題である国際的な制裁の問題の早急な解決のために、アメリカをはじめ国際社会と協力していく」と述べました。

このようにムン大統領は、制裁緩和を目指してアメリカなどに働きかける考えを示し、北朝鮮が非核化に向けて具体的な措置を取らないかぎり、制裁は維持する構えのアメリカや日本などとの立場の違いが浮き彫りになった形です。

このあと記者会見で、「徴用」や自衛隊機へのレーダー照射をめぐる問題など、日本との関係にどのような言及をするか注目されます。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2019/01/09/200220(訪中の北朝鮮キム委員長 企業など視察か 経済支援への期待も)

北朝鮮キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長は、10日までの4日間、中国を訪問して、9日と8日、習近平国家主席と北京で首脳会談を行い、10日朝、中国国営の新華社通信が会談内容を初めて伝えました。

それによりますと、会談で、習主席は、開催に向けた調整が行われている2回目の米朝首脳会談について開催を支持するとしたうえで、「関係各国が対話を通じてそれぞれの懸念を解決することを支持する」と述べ、米朝の双方が互いに歩み寄ることに期待を示しました。

これに対してキム委員長は、「非核化の立場を引き続き堅持し、対話と交渉を通じて朝鮮半島の問題を解決し、アメリカとの2回目の首脳会談で国際社会が歓迎する成果を得るために努力する」と述べて、意欲を示したということです。

そのうえでキム委員長は、「関係各国がわれわれの合理的な懸念を重視して積極的な対応を行い、ともに朝鮮半島問題の全面的な解決を進めることを望む」と述べ、北朝鮮側の懸念に配慮するよう強調しました。

キム委員長の中国訪問は、この1年で4度目で、開催に向けた調整が行われている2回目の米朝首脳会談を前に、北朝鮮側には後ろ盾の中国と関係を強化するねらいが、また中国側には北朝鮮との密接な関係をアピールすることで、中国の存在感を改めて示すねらいがあるとみられます。

アメリカの研究グループ「38ノース」は9日、北朝鮮ニョンビョンにある核施設衛星写真の分析結果を発表しました。

それによりますと、先月19日に撮影された写真では、ウラン濃縮施設の遠心分離機があるとみられる建物の屋根の雪がとけていることが確認できるということです。
38ノースは、建物が熱を発していることを示していて、ウラン濃縮施設が稼働している可能性があると指摘しています。

またこの核施設では、これまでの分析で原子炉の冷却システムの改修工事が行われていることが指摘されていて、今回の衛星写真でも工事が続いていることが確認できるとしています。

去年9月に行われた南北首脳会談で北朝鮮は、アメリカが相応の措置を取ればニョンビョンの核施設を閉鎖する用意があることを表明しています。

北朝鮮としては非核化をめぐる米朝の協議が難航する中、アメリカの出方を見極めながら核開発能力を温存するねらいがあるとみられます。