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アメリカ人の牧師、アンドリュー・ブランソン氏は、トルコでおととし起きた軍のクーデター未遂事件に関わったとして、トルコ当局によって拘束・起訴されました。


アメリカ政府は、トルコ政府に対して拘束は不当だとして解放するよう求め、先月、ブランソン氏は拘置施設からトルコ国内の自宅に移されましたが、そこで軟禁状態に置かれています。


こうした状況を踏まえて、アメリ財務省は1日、ブランソン氏の拘束などで主導的な役割を果たしたとして、トルコのギュル法相とソイル内相に対し、アメリカ国内にある資産の凍結などの制裁を科すと発表しました。


また国務省は、この問題をめぐってポンペイ国務長官が近くトルコのチャウシュオール外相と会談すると明らかにし、改めてブランソン氏の解放を求めるものと見られます。


ただ、閣僚への制裁という措置は異例なだけに、両国の関係悪化は避けられない情勢です。アメリカにとって、問題が長引けば、シリアやイランへの対応といった中東の重要な外交課題で鍵を握るトルコから協力が得られなくおそれもあり、外相レベルの話し合いで事態を打開できるか注目されます。

これについてトルコ外務省は声明を出し、「この決定は、トルコの法治システムに不当に介入するもので、トルコとアメリカとの関係の本質に反する。2国間における問題の解決に向けた建設的な努力に大きな損害を与える」と強く反発しました。


そのうえで「アメリカ政府に間違った決定から後戻りするよう呼びかける。攻撃的な態度に対しては報復する」として、制裁の撤回を求めるとともに、アメリカ側の出方によっては報復措置も辞さない構えを示しました。