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去年2月、マレーシアのクアラルンプール国際空港で、北朝鮮キム・ジョンナム氏が猛毒のVXで殺害された事件で、実行犯としてベトナム人のドアン・ティ・フオン被告とインドネシア人のシティ・アイシャ被告が殺人の罪に問われています。


有罪が確定すると2人は死刑となります。


裁判は去年10月に始まり、弁護側が「2人はいたずら番組に出演すると思っていた」などと無罪を主張したのに対して、検察側は2人には殺意があり、計画的な犯行だとしていました。


この裁判では、検察側が立証作業を行った後、裁判官が被告らを無罪とするか、さらに審理を続けるか、判断することになっていました。


16日の裁判で、裁判官は検察側の立証には妥当性があるとしたうえで、さらに審理を続ける必要があるとして、弁護側に立証作業を求めました。裁判は少なくともあと半年続き、弁護側が証人を呼ぶほか、被告2人が初めて法廷で証言を行う見通しです。


今後の審理で、被告2人に犯行を指示したとされる北朝鮮の4人の男の関与について、どこまで明らかになるか注目されます。

この事件でマレーシアの警察は、北朝鮮国籍の男4人が事件に関わったとして、事件当日、男らがフオン被告やシティ被告と空港のレストランなどで落ち合う様子が写った防犯カメラの映像を公表しています。


警察の調べによりますとこの日、男らが空港に乗ってきた車は北朝鮮大使館の職員が購入したとされるほか、車の所有者となっていた男性のマンションでは、事件のおよそ1年前から、北朝鮮大使館の車や北朝鮮国籍とみられる複数の男性が何度も目撃されていました。


事件に北朝鮮の組織的な関与があったかどうかが大きな焦点になりましたが、北朝鮮国籍の4人の男や、捜査対象となっていた北朝鮮大使館の2等書記官らは、事件後に出国したため捜査は暗礁に乗り上げ、事件の核心は明らかになっていません。


マレーシアの警察は、北朝鮮国籍の男4人についてICPO=国際刑事警察機構を通じて身柄の拘束を要請していますが、これまでのところ大きな進展はありません。