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「今回の日記は、昭和天皇が我が子に伝えていた思いが、改めて資料として出てきたと位置づけられるかもしれません」

 近年まで天皇陛下から遠ざけられてきた組織がある。自衛隊だ。さる防衛省関係者は事実だとし、こんな例を挙げる。


「08年5月の海上保安制度創設60周年を祝う記念式典には、天皇皇后両陛下がご臨席され、これまでに殉職した保安官と遺族に弔意を表されました。しかし一方で、2千人近い殉職者を数える自衛隊の公式行事に両陛下のご光臨を賜ったことはありません。昭和天皇に関して言えば、ご搭乗の自衛隊ヘリは自衛隊飛行場ではなく、隣接する警察施設に着陸していました」

 20年ほど前の制服絡みのエピソードを振り返るのは、ある警察庁の関係者である。


「両陛下が“制服を見たくありません”と内々におっしゃいましてね。地方に行幸される際に、交通整理などをする制服警官の存在が国民との距離を遠ざけている可能性があるのではないかというお考えでした。それからはできるだけ、警備から制服は外して私服を増やしたり、お車が近づけば私服がつけている腕章を取ったりして対応していました。もちろん制服の方が何かと抑止力になるのですが。またあるときは、信号を全部青にしてしまうのはよろしくないのではないかともおっしゃいました。それでその通り、信号を操作しない警備を実施したのですが、赤信号で停車された際に、近づいてくる人がいたんですね。不審者が混じっている可能性もあり、警備としては相当困難だということをご理解頂き、信号の件は元通りになったという経緯があります」


 制服アレルギーと同時に「国民との距離」にも十分に配慮されていた、それゆえにというわけだ。

先の宮内庁関係者は、


昭和天皇は戦後に何度も退位を仄めかされていましたし、老境に入られても公務が満足にできないくらいなら長くその地位に留まっている意味がないと、今回の日記で吐露されている。それは今上陛下が生前退位を選択された理由にも繋がっているのでしょう。戦争責任への苦悩とともに、そのテーマもまた、ご父子の間で引き継がれているのだと強く思いました」

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