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ロシア政府が主催する国際会議「東方経済フォーラム」に出席するため、極東のウラジオストクを訪れている安倍総理大臣は、日本時間の12日午前11時前から中国の習近平国家主席とおよそ40分間、会談しました。


安倍総理大臣と習主席との会談は去年11月にベトナムで開かれたAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に合わせて行われて以来で、今回で7回目です。


会談の冒頭、習主席は「関西地域や北海道で台風や地震の災害によって重大な人的被害や財産の損失が出たことに心からのお見舞いを申し上げる」と述べました。


そして、「安倍総理大臣とは多くの場で会談を行い、ことし前半には初めて電話会談を行った。これまでの意思疎通の中でわれわれは中国と日本の関係を絶えず改善し、発展させるという重要な共通認識を持ち続けている」と述べて、これまでの首脳間の会談を評価しました。


そのうえで、ことしが日中平和友好条約を結んで40年となることに触れ、「双方の共同の努力のもと、中国と日本の関係は正常な軌道に入った。改革発展の重大な契機に直面し、新たな情勢の中で積極的にやり取りを行い、両国の関係を絶えず安定して前進させ、より大きく発展させていかなければならない」と述べて、今後の関係発展にも意欲を示しました。


これに対し、安倍総理大臣は「昨年11月の首脳会談は、日中関係の新たなスタートとなる大変いい会談だった。半年余りの間に両国のハイレベルの交流はもとより、あらゆる分野において、交流、そして対話が活性化しており、日中両国の協力の地平線は広がりつつある」と応じました。


会談では、安倍総理大臣の中国訪問の日程を含む、首脳どうしの相互往来の進め方に加え、第三国でのインフラ協力など日中の経済協力のほか、北朝鮮東シナ海の情勢をめぐっても意見が交わされたものとみられます。


安倍総理大臣としては、日本と中国の間では来月23日に、日中平和友好条約の発効から40年になることを踏まえ、このタイミングに合わせて中国を訪問することで、日本と中国の関係改善の動きを加速させたい考えです。


一方、安倍総理大臣はこのあと、現地で開かれている国際会議の全体会合でスピーチし、同席するプーチン大統領や習主席を前に、朝鮮半島の非核化に向けて一致した対応を呼びかけることにしています。