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太平洋戦争中の「徴用」をめぐる裁判は、韓国の最高裁判所での審理がおよそ5年にわたって行われてきませんでしたが、去年8月になって本格的な審理が始まり、その2か月後に新日鉄住金に賠償を命じる判決が言い渡されました。

これに関連して、最高裁判所が、日韓関係の悪化を懸念した前のパク・クネ政権側の意向を受け、判決を不当に遅らせていた疑惑が出ていて、韓国メディアによりますと、裁判所のトップだったヤン・スンテ(梁承泰)前長官が、職権乱用などの疑いで24日未明、逮捕されました。

最高裁判所の長官経験者が逮捕されるのは初めてだということです。

この疑惑について、ムン・ジェイン大統領は、今月10日の年頭の記者会見で、「捜査まで行われている状況が整理されるのを見守る」と述べていて、「徴用」をめぐる韓国政府の対応策が依然として発表されない中、今後の対応に影響を与える可能性もあります。

日韓関係が悪化する中、去年10月に太平洋戦争中の「徴用」をめぐる裁判で、日本企業に賠償を命じた判決が出されて以降初めてとなる日韓外相会談が、23日夜スイスで行われました。

この中で河野外務大臣は、「徴用」をめぐる判決で、日韓請求権協定に基づく協議に早期に応じるなど、韓国側から前向きな姿勢を引き出したい考えでした。

これに対し、韓国のカン・ギョンファ外相は、「綿密に検討中だ」などと述べるにとどまり、具体的な対応策を示さなかったということです。

その一方で、カン・ギョンファ外相は、自衛隊の哨戒機による韓国軍艦船への威嚇飛行が相次いでいるなどと新たな主張を持ち出し、遺憾の意を表明しました。

これに対し、河野大臣は、「当該機は韓国側が主張するような近距離では飛行していない。韓国側の発表は遺憾だ」と反論しました。

外務省は、北朝鮮問題などに対応していくためにも、これ以上の日韓関係の悪化は望ましくないとしていますが、今回の韓国側の対応で、悪化した日韓関係は改善の糸口が見えない状況となっています。

韓国外務省は、スイスで行われた日本との外相会談について発表し、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題や韓国軍による自衛隊機へのレーダー照射問題などについて話しあったことを明らかにしました。

この中で、「徴用」をめぐる問題については、「韓国政府の立場などを説明し、両国関係の未来志向的な発展を阻害しないよう、双方の外交当局が、知恵を集めていこうと話した」と述べるにとどまり、日本側が求めている日韓請求権協定に基づく協議に応じるかどうかについては触れていません。

また、韓国軍による自衛隊機へのレーダー照射問題については、日本側が最終見解を発表し、協議を打ち切る方針でしたが、発表では、「日本側の処置に憂慮を示し、両国の防衛当局間による協議を通じて早急に解決する必要がある」と主張しています。

一方で、北朝鮮情勢をめぐってカン・ギョンファ(康京和)外相が、「2回目の米朝首脳会談の開催に期待を示し、完全な非核化の実質的な進展に向けて協力していこうと述べた」としています。

そのうえで「困難な懸案にはともに対処しながら、両国関係を未来志向的に発展させていくための努力の必要性を再確認し、相互間の緊密なコミュニケーションと交流を続けていく」と強調しました。

韓国軍は23日、海上自衛隊の哨戒機による韓国軍の駆逐艦に対する威嚇飛行が相次いでいると主張し、日本側は適切な運用を行っているなどと反論しています。

これに関連し韓国国防省は、駆逐艦から撮影したとする5枚の画像を24日夕方、公開しました。

画像はビデオカメラと駆逐艦の赤外線カメラで、23日撮影した動画を加工したもので、このうちの3枚には飛行する哨戒機が写っています。また、駆逐艦のレーダーの画面だとする画像も公開され、距離が0.30マイル、高度が200フィートとなっていると説明しています。

これは、哨戒機が距離およそ540メートル、高度60から70メートルの低空を飛行したとする韓国側の主張に合致するものだとしていて、軍の関係者は、「機械はうそをつかない。確実なデータだ」と、強調しています。

一方、韓国大統領府は24日午後、NSC=国家安全保障会議を開いたと発表し、「日本の哨戒機による威嚇飛行が繰り返されていることに対し、深刻な憂慮を表明し、再発しないように厳重に対応していくことにした」としています。

韓国国防省が公開した5枚の画像には、それぞれ韓国側の主張を裏付けるものだとする説明がつけられています。

このうち、駆逐艦のレーダーの画面だとする2枚の画像は、大半の部分は加工され、詳細を見ることはできなくなっていますが、「200フィート」などという数字が表示されているのが確認できます。

その下には、「日本の哨戒機が駆逐艦の艦尾へ接近した当時の高度は200フィート(およそ60から70メートル)」、「艦尾から右舷に0.3マイル(およそ540メートル)。近接威嚇飛行をした当時に捕捉されたレーダーデータ」との説明が加えられています。

また、ビデオカメラで撮影された動画を加工したカラーの画像には、左方向に向かって飛行する哨戒機とともに、中央には駆逐艦の通信アンテナが写っていて、「駆逐艦の右舷通過時の高度はおよそ60メートル」と記されています。

赤外線カメラで撮影された白黒の2枚の画像にも哨戒機とみられる機影が写っていて、それぞれの時刻とともに「駆逐艦からの距離およそ540メートル」などと説明しています。

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