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南米ベネズエラでは、マドゥーロ大統領の独裁体制が続いていることで経済が混乱し、ハイパーインフレに陥り、食料や医薬品の不足から300万人以上が難民として周辺国に避難する事態となっています。

こうした中、国会のフアン・グアイド議長が、23日、首都カラカスで大規模な反政府デモを呼びかけ、中心部には、数万人の国民が集まりました。

この中でグアイド議長は、「マドゥーロ大統領は、不正な選挙で大統領になった」と述べて、みずから暫定大統領に就任すると宣言しました。

グアイド議長をめぐっては、アメリカのトランプ大統領やカナダのほか、南米のブラジルやコロンビアなども支持を表明し、混乱が広がっています。

一方、マドゥーロ大統領側は、「私は平和と民主主義を愛しており、正当な大統領だ」と述べて、引き続き、大統領を続ける考えを示しています。

アメリカのトランプ大統領は、政情不安が続くベネズエラをめぐって23日、声明を発表し、国会のフアン・グアイド議長が暫定大統領に就任することを認めると明らかにしました。

声明の中でトランプ大統領は、国会だけがベネズエラの国民によって正当に選ばれた機関だとしたうえで「ベネズエラの民主主義を取り戻すため、アメリカの経済的かつ外交的なすべての力を投入し続ける」と述べて、マドゥーロ大統領側に対して平和的に権力を移行するよう迫りました。

そのうえで、カナダや中南米などの各国に対してもグアイド議長を暫定大統領として認めるよう呼びかけました。

トランプ大統領は、これまでマドゥーロ政権が独裁的だとして経済制裁を強めてきたほか、一時、軍事力をちらつかせて国民への抑圧をやめるよう迫ったこともありました。

南米ベネズエラのマドゥーロ大統領は23日、首都カラカスでみずからの支持者を前に演説し、アメリカとの外交関係を完全に絶つことを発表しました。そのうえで、アメリカの外交関係者に対して、72時間以内にベネズエラ国外に退去するよう求めました。

マドゥーロ大統領は演説で、「アメリカのトランプ大統領反政府運動を主導し、みずからの手で新たなベネズエラの大統領を指名しようとしている」と強く非難しました。

そのうえで、「私は誰も恐れない。平和と民主主義のために戦う」と述べて、大統領を続けていく姿勢を示しました。

ベネズエラをめぐっては、マドゥーロ大統領と対立する国会のフアン・グアイド議長が23日、暫定大統領に就任することを宣言し、それをアメリカや、ブラジルなどの南米各国が支持するなど混乱が広がっています。

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