“領土問題切り離し 平和条約を優先すべき” ロシア大統領府 #nhk_news https://t.co/yaBY1uJ2X9
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年1月27日
ロシア大統領府のペスコフ報道官は27日、国営テレビの番組に出演し、モスクワで22日に行われた日ロ首脳会談についてコメントしました。
この中で、ペスコフ報道官は平和条約交渉について「何かを返したり、受け取ったりということではなく、平和条約を結び、第2次世界大戦を終わらせることが主要な議題だ」と述べ、領土問題を切り離して、まずは条約の締結を優先すべきだという考えを強調しました。
また、ペスコフ報道官は、欧米がロシアに対し続けている制裁に日本が加わっていることが平和条約の締結を大きく妨げていると指摘しました。
プーチン大統領は去年9月、「平和条約を年末までに前提条件を付けずに締結する」と安倍総理大臣に提案したのに対して、日本は、北方四島の帰属の問題を解決して締結するという立場から受け入れられないとしていました。
しかし、ペスコフ報道官は、ロシアとしては、平和条約を締結し信頼関係を高めたうえで領土交渉を行うとする立場を改めて示したことになります。
プーチン大統領 第2次大戦終わらせたロシアの役割を強調 #nhk_news https://t.co/UVD9qrssOj
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ロシア第2の都市サンクトペテルブルクは、第2次世界大戦中はレニングラードと呼ばれ、900日近くにわたってナチスドイツ軍に包囲されて数十万人が戦死、または餓死しました。
戦闘の終了からことしで75年を迎えることから、現地では27日、追悼の式典が開かれ、プーチン大統領も出席しました。
そして、演説で「872日に及ぶ恐怖と残虐非道の日々は、われわれの記憶に永遠に残り続ける。レニングラードの攻防戦に見られる英雄的な真実を子どもや孫に伝えることがわれわれの務めだ」と呼びかけました。
ロシアでは、第2次世界大戦でナチスドイツ軍に勝利した歴史が国民の誇りとなっています。
一方で、大戦中、旧ソビエトに併合されたバルト3国や、ナチスと秘密議定書を結んだ旧ソビエトに侵攻されたポーランドは、自国に有利な歴史を強調するロシアに対し不信感を強めています。
プーチン大統領は、1985年から1990年まで旧ソビエトの情報機関KGBの職員として旧東ドイツのドレスデンで諜報活動に当たっていたことが知られていて、職員証には顔写真が貼られ、出身地は「レニングラード」、誕生日は「1952年10月7日」と記載されています。