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ミャンマー憲法は軍事政権時代に作られ、議会の議席の4分の1が軍人に割り当てられるなど、軍に強い権限を与えています。

スー・チー氏が率いる与党NLD=国民民主連盟は、こうした規定が政権運営の足かせになっているとして29日、議会に憲法改正を検討する委員会を設置するよう求める緊急動議を提出しました。

軍出身の議員は全員が一斉に立ち上がって強い抵抗を示しましたが、動議は賛成多数で可決されました。

ただ憲法を改正するには、4分の3を超える賛成が必要で、軍出身の議員が賛成に回らないかぎり実現できません。

憲法の改正はスー・チー氏が選挙公約に掲げてきましたが、政権発足からこれまでの3年近くの間、進展していません。

今回の動きも、来年行われる総選挙をにらみ、有権者民主化の取り組みをアピールするのがねらいと見られますが、政権と軍の緊張が高まる可能性もあります。