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スー・チー氏が率いる与党NLD=国民民主連盟は、軍事政権時代に作られた憲法の規定が民主化を進める政権運営の足かせになっているとして、複数の少数民族政党とともに改正案を提出しました。

改正案には、
▽選挙に関係なく軍人に割り当てられている議会の議席を現在の25%から段階的に5%まで減らすこと、
憲法改正に必要な賛成数を議会全体の4分の3以上から選挙で選ばれた議員の4分の3以上に緩和し、軍人議員の判断を排除すること、
▽外国籍の配偶者や子どもを持つ人物が大統領になることを禁じた規定を削除して、スー・チー氏が大統領になる道をひらくことなどが盛り込まれています。

軍はこの改正案に強く反対しているため、軍人議員が議会で賛成に回る見通しはなく、可決される可能性は極めて低いとみられます。

それでも与党が提出した背景には、ことし11月に総選挙を控える中、公約に掲げてきた憲法改正を実現しようとする姿勢を有権者に示すねらいがあるとみられます。

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