【ガラの悪い人に絡まれた時の対処法】
— BLOGOS編集部 (@ld_blogos) January 31, 2019
“話を噛み合わせない。こういう言い方をすると“火に油“で相手の怒りを誘うように思うかもしれないが、それは誤解。噛み合わない難クセは恐喝になることを彼らはよく知っている。”https://t.co/BpIArhwtAb
剣豪・塚原卜伝(ぼくでん)に、こんなエピソードがある。卜伝の高弟が往来を歩いていて、馬の後ろを通ったときのことだ。馬がいきなり後ろ足で蹴り上げてきた。
「危ない!」
と通行人たちが叫ぶより早く、高弟はひらりと身をかわしたのである。
「さすが卜伝先生の高弟だ」
と、それを見ていた人たちは称賛したが、この話を聞いた卜伝は、
「未熟者め」
と言って、高弟に免許皆伝を与えなかった。
そして、後日。卜伝が往来を歩いていて馬に出くわす。高弟と同じ状況である。卜伝はどうしたか。馬のそばを避け、遠く迂回して、何事もなく通り過ぎて行ったのだった。それを見て、なぜ卜伝が高弟に免許皆伝を与えなかったか、みんなは納得する。
「君子危うきに近寄らず」
とは、こういうことを言う。
ガラの悪い男にカラまれたからといって、いきなり殴りかかってくることはない。手を出せば、傷害罪で一発アウト。だから恐れることはなく、毅然として対峙すればよい。繰り返しておくが、いきなりポカリということは絶対にないのだ。
では、ガラの悪い男はどうやってインネンをつけるか。意外かもしれないが、論理的に攻め、「おまえが悪い」という図式に持っていく。手を出した場合を想定し、手順を踏んでカラんでいるのだ。
ケンカなれした人やディベートに強い人は、意識して「Answer」を素っ飛ばし、「Catch→Question」にもっていく。話を噛み合わせない。相手の土俵には絶対に乗らないのだ。
噛み合わない難クセは恐喝になることを彼らはよく知っている。だから恫喝に対して堂々と胸を張り、“別の土俵”で紳士的に対応すれば相手は攻め手がなくなり、捨てゼリフを吐いて立ち去ることになるのだ。
反作用が起きないようにいなすのだ。
「切りむすぶ太刀の下こそ地獄なれ 踏みこみ行けば後は極楽」とは昔剣客のいつた事だ。歌の文句は、まづいけれども、無我の妙諦は、つまり、この裡に潜んで居るのだヨ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) January 22, 2019
坐禅と剣術とがおれの土台となつて、後年大層ためになつた。ある時分、沢山剣客やなんかにひやかされたが、いつも手取りにした。危難に際会して逃れられぬ場合と見たら、まづ身命を捨てゝかゝつた。しかして不思議にも一度も死なゝかつた。こゝに精神上の一大作用が存在するのだ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) January 25, 2019
人が来て囂々とおれを責める時には、おれはさうだらうと答へておいて争はない。そして後から精密に考へてその大小を比較し、この上にも更に上があるだらうと想ふと、実に愉快で堪へられない。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) January 30, 2019
機先を制するといふが大切だが、機先に後れると、後の先といふものがある。角刀取(すもうとり)を見ても、直にわかる。このこつを知るものが勝つのだ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) January 30, 2019
私は人を殺すのが大嫌ひで、一人でも殺したものはないよ。刀でもひどく丈夫に結はえて決して抜けないやうにしてあつた。人に斬られてもこちらは斬らぬといふ覚悟だつた。ナニ、蚤や虱と思へばいゝのサ。肩につかまつてチクリチクリと刺してもたゞ痒いだけだ。生命に関りはしないよ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) January 30, 2019
おのれに執一の定見を懐き、これをもつて天下を律せんとするのは決して王者の道でない。鳧の足は短く、鶴の脛は長いけれども、みなそれぞれ用があるのだ。反対者には、どしどし反対させておくがよい。我が行ふところはこれであるなら、彼らもいつか悟る時があるだらう。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) January 31, 2019
長刀を二本差して来た奴があるので『お前の刀は抜くと天井につかへるぞ』といつてやつたら、その奴は直ぐ帰つてしまつた事があつた。またある時は既に刀を抜きかけた奴もあつたが『斬るなら見事に斬れ。勝は大人しくして居てやる』といふと、たいていな奴は向ふから止めてしまふ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) January 31, 2019
心は明鏡止水のごとし、といふ事は、若い時に習つた剣術の極意だが、外交にもこの極意を応用して、少しも誤らなかつた。たゞたゞいつさいの思慮を捨てゝしまつて、妄想や雑念が、霊智を曇らすことのないやうにしておくばかりだ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) January 31, 2019