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韓国に駐留するアメリカ軍のエイブラムス司令官は12日、議会上院の軍事委員会の公聴会で証言し「首脳外交で朝鮮半島の緊張は明らかに緩和された。2回目の首脳会談は、対話の継続を意味するもので、緊張が高まるよりよい」と述べ、今月下旬に開かれる米朝首脳会談を歓迎する意向を表しました。

その一方で「緊張の緩和にもかかわらず、北朝鮮の軍の能力に変化は見られない。完全な非核化と一致するような行動も見られない」と述べ、北朝鮮の措置は不十分だと指摘しました。

さらに、インド太平洋地域を統括するデービッドソン司令官は、書面での証言で「北朝鮮がすべての核兵器や核の製造能力を放棄する可能性は低い」としたうえで「核を一部放棄するのとひき換えにアメリカや国際社会から譲歩を勝ち取るのが北朝鮮の交渉のねらいだ」という見方を示しました。

一方、この公聴会では、トランプ大統領北朝鮮への見返りとして韓国に駐留するアメリカ軍の撤退に踏み切る懸念が議員から相次いで出され、これに対して、エイブラムス司令官は「在韓米軍は韓国の防衛だけでなく中国の軍事的な拡大を防ぐ役割も担っている」と述べ、その重要性を強調しました。

一方、公聴会では、出席した議員たちから日本と韓国の関係悪化を懸念する声が相次いで出されました。

このうち、共和党のウィッカー上院議員は、軍でインド太平洋地域を統括するデービッドソン司令官に「非常に深刻な問題だ。日本と韓国という同盟国との協力態勢に影響を及ぼす可能性はないのか」とただしました。

これに対して、司令官は自衛隊や韓国軍の幹部と連絡を取るなど対応にあたっていると説明するとともに「日韓両国ともに、インド太平洋地域の将来は、民主主義国家である日本や韓国それにアメリカなどが築く必要があると理解している」と述べ、日韓関係が改善することへの期待感を示しました。

この報告書は、北朝鮮の核施設を視察したこともあるアメリカの「ロスアラモス研究所」のヘッカー元所長らが11日、発表しました。

報告書では、衛星写真の分析などから、北朝鮮が去年初めまでニョンビョン(寧辺)にある原子炉を稼働させ、使用済み核燃料から核兵器の材料に利用できるプルトニウム、5キロから8キロを取り出したとみられると指摘しています。
さらに高濃縮ウランについても新たに150キロを製造した可能性が高いとしています。

この結果、北朝鮮が新たに生産した核物質は去年だけで核兵器5発から7発分に上り、北朝鮮核兵器がこれまでの30発程度から最大で35から37発ほどに増えた可能性があるとしています。

その一方で、報告書では、去年6月の米朝首脳会談による緊張緩和や、北朝鮮が核実験やミサイルの発射をやめて開発が制限されたことで、北朝鮮の脅威は大きく低下したと分析しています。

ヘッカー氏はNHKの取材に対して、「北朝鮮の脅威はその能力と意思にある。北朝鮮核兵器の能力は変わらないが、米朝首脳会談や南北首脳会談で北朝鮮の意思は低下し、日本への脅威は以前よりは小さくなっている」としています。

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