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去年、イタリアでEU=ヨーロッパ連合に懐疑的な立場を示す新政権が誕生してから、フランスとイタリアは移民や難民の受け入れなどをめぐりたびたび対立し、フランス政府は今月7日、イタリア政府が悪意のある発言を繰り返しているとして、駐イタリア大使を召還する極めて異例の措置をとりました。

こうした中、フランスでヨーロッパの政策を担うロワゾー担当相は15日、召還していた駐イタリア大使を帰任させたことを明らかにしました。

その理由として、フランスのマクロン大統領とイタリアのマッタレッラ大統領が電話会談を行い、両国関係の重要性を確認したことやマクロン大統領を「ひどい大統領」と批判するなど、敵対的な言動をしてきたイタリアのサルビーニ内相が「フランスとの戦いは望まない」と発言したことなどを挙げています。

帰任について、イタリアのディマイオ副首相は「イタリアに戻ってきてうれしい」と述べ、歓迎する姿勢を示しました。

両国はひとまず、これ以上の関係悪化を避けましたが、移民や難民の受け入れ、またEUの在り方などをめぐり対立は残されており、ぎくしゃくした関係は続きそうです。

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