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イギリス出身で19歳のシャミマ・ベガムさんは、4年前、シリアにわたって過激派組織ISに参加していましたが、今月になって、シリア北部の避難民キャンプにいるのが確認されました。

ベガムさんは、キャンプで産んだ息子とともにイギリスへの帰国を望んでいましたが、イギリスでは、みずから過激派組織に参加したことを危険視する意見もあり、帰国を受け入れるべきか意見が分かれていました。

こうした中、イギリスの民放「ITV」は、イギリスの内務省がベガムさんの国籍剥奪を決定した文書が家族のもとに届いたと伝えました。

イギリス政府の公式な発表はありませんが、メイ首相は、「テロに加担した人物を見逃さないという政府の姿勢を示すことは重要だ」と述べ、帰国を受け入れない考えを示しました。

これに対して、ベガムさんの家族は、弁護士を通じて、「非常に残念だ。異議を申し立てるため、あらゆる法的な手段を考えている」とコメントしていますが、ベガムさんのイギリスへの帰国が実現する見通しはたっていません。

中東のシリアに渡り、過激派組織IS=イスラミックステートに加わっていたアメリカ出身の24歳の女性も帰国を望んでいますが、トランプ大統領20日、認めない考えを明らかにしました。

アメリカのメディアによりますとこの女性は南部アラバマ州出身で、2014年、ソーシャルメディアでISの過激思想に感化され、シリアに渡りました。

現地で結婚したISの戦闘員の夫は戦闘で死亡し今は、その夫との間に産まれた1歳の息子とシリア国内に暮らしています。

女性は、ISに加わったことを後悔し、息子の安全のためにアメリカに戻ることを望んでいて、アメリカに戻ることができたら処罰を受けることも覚悟していると話しています。

この女性について、トランプ大統領20日ツイッターに「ポンペイ国務長官にこの女性の帰国を認めないよう指示した」と書き込み、帰国を認めない考えを明らかにしました。

ポンペイ国務長官も声明を発表し、帰国を認めない考えを示したうえで、「われわれはすべてのアメリカ国民にシリアには行かないよう強く助言し続ける」として、シリアに入国しないよう警告しています。

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4年前IS参加の英少女シリアで見つかる 帰国希望に英で議論