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辞表を提出したのは、過激派組織IS=イスラミックステートの壊滅を目指す有志連合の調整役を3年前から担ってきたアメリカのマクガーク大統領特使です。

アメリ国務省の当局者がNHKに明らかにしたところによりますと、マクガーク大統領特使は、トランプ大統領が側近の反対を押し切る形でシリアからのアメリカ軍の撤退を決めたことに抗議して、21日の夜、ポンペイ国務長官に辞表を提出したということです。
また、同僚に送ったメールには「大統領の決定は大きな驚きで、これまでの政策と相反するものだ」と書かれていたということです。

マクガーク大統領特使は、今月11日の記者会見でアメリカ軍はシリアに当分の間、残る」と明言しましたが、その後、トランプ大統領が撤退の決定を下しました。

この決定をめぐってはシリアからの撤退に反対してきたマティス国防長官が、来年2月に辞任すると発表していて、国防長官に続く政府高官の辞任となります。

トランプ大統領は22日、ツイッターに「過激派組織ISはほぼ打ちのめされた。残党がいてもトルコなどの周辺国が簡単に対処できるはずだ。われわれは帰る!」と書き込み、アメリカ軍の撤退の正当性を改めて強調しています。

アメリカのトランプ政権は19日、シリアで過激派組織ISを打倒したと宣言し、アメリカ軍の撤退を開始したことを明らかにしました。

イラク首相府の22日の発表によりますと、これを受けて、アメリカのポンペイ国務長官イラクのアブドルマハディ首相に電話をかけ、シリアからの軍の撤退について詳しく説明しました。
そして、アメリカはイラクでISとの戦いを続ける考えを伝えたということです。

ISはイラクとシリアにまたがる地域で一時、勢力を拡大し、両国での軍事作戦で弱体化したあとも、残党がテロなどの活動や抵抗を続けています。
このため、アメリカ軍のシリアからの撤退につけ込んで、ISが勢いを盛り返そうとしないか懸念も出ています。

アメリカはイラクの安定のため5000人規模の部隊をイラクに駐留させていて、今回の電話会談は、テロとの戦いで重要なイラクに対し、アメリカとして関与し続ける姿勢を示すねらいがあるとみられます。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/12/22/200240(米軍シリア撤退でトルコが新たな軍事作戦を延期)