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ロシア疑惑をめぐっては、バー司法長官がことし3月、モラー特別検察官による捜査結果について4ページの書簡を発表し、トランプ大統領司法妨害の罪に問うには証拠不十分だとの判断を示しました。

アメリカの複数のメディアは30日、この判断が示された数日後に、モラー特別検察官がバー長官に不満を示す書簡を提出していたと伝えました。

それによりますと、書簡では、バー長官の判断を「捜査の結論に関する文脈や本質、内容を十分に把握していない」と指摘したうえで、「捜査結果に関する重大な点について、世論の混乱が生じている」として、捜査報告書の主要な部分を公表するよう求めたということです。

18日に公表されたおよそ450ページの捜査報告書でモラー特別検察官は、トランプ大統領による司法妨害について、完全には否定できないとの見解を示したうえで、議会に判断する権限があるという認識を示しています。

バー長官の判断を受け、トランプ大統領は「潔白が証明された」と主張しており、野党・民主党は、バー長官が報告書を不当に解釈してトランプ大統領を擁護したとして、議会で追及を強める構えです。