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アラバマ州議会上院は14日、母親や胎児の命に危険が及ぶ場合を除いて、原則、妊娠中絶を禁止する全米で最も厳しい法案を賛成多数で可決しました。

法案では、性的暴行などによる望まない妊娠であっても中絶が禁止されていて、中絶手術をした医師は、最大で99年の禁錮刑が科される可能性があります。

法案は、州知事が署名すれば、半年後に施行されますが、人権団体などは、中絶を女性の権利として認めた1973年の連邦最高裁判所の判断に違反するとして、訴訟を起こす構えをみせています。

アメリカでは、去年からことしにかけて、中西部のオハイオ州や南部のケンタッキー州ジョージア州、それに、ミシシッピ州などで胎児の心拍が確認できるようになった時点で中絶を禁止する法案が次々と制定されています。

一方で、こうした法案に反対する訴訟が起きていて、妊娠中絶の是非をめぐりアメリカ社会が二分されるなか、アラバマ州の妊娠中絶禁止法案の動きに注目が集まっています。