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 高校生に科学への関心を高めてもらおうと、数学のノーベル賞と呼ばれるフィールズ賞を1990(平成2)年に受賞した森重文・京都大高等研究院長(68)が19日、新潟市で講演した。約400人の参加者を前に、数学について「論理だけでは解けない場面がある。先へ進むには日ごろからさまざまなものを見聞きして、人間としての感覚や感情を養うことが大事だ」と語り掛けた。

 森氏は人工知能(AI)やビッグデータなど多くの研究分野の背景に数学があると説明。「数学を知らないで生きていける世の中ではない」と指摘した上で、「全てを理解しなくてもいい。興味の持ち方をうまく見つけてほしい」と述べた。