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先月の総選挙で圧勝し政権2期目をスタートさせたインドのモディ首相は、最初の外遊先として、中東とアジアを結ぶシーレーン海上交通路の要衝に位置するインド洋の島国モルディブスリランカを相次いで訪問しました。

これらの国では、中国が巨大経済圏構想「一帯一路」のもとインフラ整備を支援するとともに周辺海域に艦艇や潜水艦を展開させています。

これに対し、モディ首相は、まず、モルディブ親中国派の前大統領を去年の選挙で破ったソリ大統領と会談し、港などのインフラ整備への支援とともに、インド洋を監視するレーダーシステムの設置を含む防衛協力の強化で合意しました。

また、スリランカではシリセナ大統領と会談し、コロンボ港のターミナルの開発や天然ガスの貯蔵施設の建設を支援することを決めました。

モディ首相としては、これらの国との関係を強化することで、この地域で存在感を増す中国に対抗するねらいがあり、今回の一連の訪問でインド洋の安全保障を担う姿勢を強くアピールした形です。

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