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共同でネットスーパーの事業を手がける楽天西友は、神奈川県横須賀沖の無人島、猿島を訪れる観光客に、ドローンを使って食材などを配達するサービスを始めることになりました。

17日は、サービス開始を前に両社の担当者が参加して横須賀市で記念の式典が開かれ、実際にドローンを飛ばして配達する様子を公開しました。

今回のサービスでは、客はスマートフォンの専用アプリで配達日時を指定し、食材や日用品などを注文して支払いを済ませます。

注文された商品は、猿島からおよそ1.5キロ離れた西友の店舗でドローンに積み込まれ、5分ほどで島内の決められた場所に届けられます。

配送料は1回500円で、生鮮食品や飲み物などおよそ400の商品を注文することができ、1度に5キロまで運べるということです。

猿島無人島ですが、年間20万人が訪れる観光地として知られ、夏は、海水浴やバーベキューを楽しむ人が多いということです。

両社は来月4日から3か月間、週3回サービスを行って客の需要などを探り、過疎地などでの展開を目指したいとしています。

楽天の安藤公二常務執行役員は「多くの方にドローン配送の体験をしていただく絶好の機会だ。ノウハウを得て全国で展開していきたい」と話していました。

ドローンを使った配送をめぐって、楽天は3年前に千葉県のゴルフ場内で客に飲料などを届けるサービスを実施したほか、おととしにはローソンとともに福島県南相馬市で、店から移動販売車に商品を運ぶサービスを行いました。

ただ、これらのサービスは配送料を取っていませんでした。

今回、楽天西友は1回500円の配送料を取ることにしていて、こうした本格的なサービスを重ねることで、交通網が十分整っていない過疎地などで、買い物が難しい人たち向けのサービスの実現にもつなげたい考えです。

西友の竹田珠恵執行役員は17日の式典で「将来的には、ドローンを使って買い物が困難な人たちに商品を届けるようにしたい。今回の取り組みはそのための大きな一歩になる」と話しました。

日本郵便福島県内で郵便局間の荷物の輸送にドローンを活用するなど、ほかの会社も実証実験や実用化に向けた取り組みを進めていて、ドローンによる配送に積極的に取り組もうという企業が増えています。