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香港の国際空港で続いた抗議活動は、参加者のほとんどが解散し、空港はほぼ正常な状態に戻りましたが、中心部では、14日夜も抗議活動が続くなど事態収束のめどは立っていません。

これについてトランプ大統領は14日、ツイッター「私は中国の習近平国家主席のことをよく知っている。彼は国民の尊敬を受けている偉大な指導者だ」と持ち上げました。

そのうえで「彼は『難しい仕事』が得意だ。習主席が香港の事態の迅速かつ人道的な解決を望むのであれば、それができることに疑いの余地はない」と書き込み、事態収拾に向け、期待感を示しました。

香港情勢をめぐっては、アメリ国務省が香港の自治権を尊重するよう中国に強く求めるという立場を示しているのに加え、議会下院の外交委員会が「天安門広場での虐殺から30年がたち、中国が再び平和的なデモを残忍な形で鎮圧することを検討するのではないかと懸念している」という声明を出すなど、アメリカ国内では中国に自制を求める厳しい意見が広がっており、トランプ大統領の香港をめぐる言動は「中国に甘い」という批判も出ています。

フランスのAFP通信は15日、香港に隣接する中国広東省深※センの競技場に、人民解放軍の指揮下にある武装警察の部隊が集結している様子を捉えた映像を配信しました。

映像は、競技場の内部や周辺を物陰などから撮影したものと見られ、隊員らが訓練を行う様子のほか、大量の装甲車やトラックも確認できます。

また、競技場周辺を部隊の隊員が行き来するなど、ものものしい雰囲気となっています。

一方、アメリカの民間企業も今月12日に撮影した衛星写真を公開し、競技場内に大量の車両が駐車しています。

中国側にあるこの競技場から香港までは、およそ10キロしか離れていないとみられます。

中国共産党系のメディア「環球時報」の英語版は今月12日、武装警察が大規模な訓練のため深※センに集結していると伝えていました。

香港では、今月18日にも再び大規模なデモが呼びかけられるなど抗議活動が収束する見通しは立っていません。

こうした中、中国政府としては、隣接する深※センに治安維持を担う武装警察を集結させ、介入を示唆することで、一部で過激化する抗議活動をけん制するねらいがあると見られます。

※「セン」は、つちへんに「川」

アメリカのトランプ政権は来月1日とことし12月15日の2段階に分けて、中国からの3000億ドルの輸入品に10%の関税を上乗せする措置を発動する方針です。

これについて、中国で関税などを担当する「関税税則委員会」は15日、責任者のコメントを発表しました。

この中でアメリカの追加関税の措置について、「両国首脳会談での共通認識に背き、貿易問題の解決に向けた正常な道筋とかい離している」と非難しています。

そのうえで「必要な対抗措置をとらざるをえない」として、中国側としてもアメリカからの輸入品に対する追加の関税措置など具体策を近く、まとめる方針を示唆しました。

中国は13日行ったアメリカとの電話協議でも、アメリカ側の追加関税に強く抗議しています。

両国は今月中に再度、閣僚級の電話協議を行うとしていて、中国としてはそれを前に、対抗措置をとる意向を改めて明確にし、アメリカ側をけん制するねらいがあるとみられます。

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