阿含経の中に、こういう意味の話がある。ある人が釈迦に、この世は無常であるか、常住であるか、有限であるか、無限であるか、生命とは何か、肉体とは何か、そういう形而上学的問題をいろいろ持ち出して解答を迫ったところが、釈迦は、そういう質問には自分は答えない、（1）
— 小林秀雄（1902-1983） (@hideokobayashi1) August 16, 2019
お前は毒矢に当っているのに、医者に毒矢の本質について解答を求める負傷者の様なものだ。どんな解答が与えられるにせよ、それはお前の苦しみと死とには何の関係もない事だ。自分は毒矢を抜く事を教えるだけである、そう答えた。（2）
— 小林秀雄（1902-1983） (@hideokobayashi1) August 16, 2019
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