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インド首相府によりますと、モディ首相とアメリカのトランプ大統領は19日、インドが今月6日にパキスタンと領有権を争うジャム・カシミール州の自治権を撤廃したあと初めて電話で会談しました。

この中で、モディ首相は「特定の指導者による極端な発言とインドへの暴力の扇動は平和につながらない」と述べ、名指しは避けながらもパキスタン側が地域の安全を脅かしていると批判したとみられます。

そのうえで、モディ首相は「テロと暴力のない環境を作り、国境を越えるテロを例外なく防ぐことの重要性を強調した」ということで、インド政府がジャム・カシミール州を直接統治することで、テロを防ぎ治安が向上するとして自治権の撤廃に理解を求めました。

また、カシミール情勢をめぐっては16日、パキスタンの要請で国連の安全保障理事会の緊急会合が開かれましたが、インド側はあくまで国内問題だとしてパキスタンとの2国間の交渉で解決すべきだと主張していて、そうした考えをトランプ大統領に重ねて示したとみられます。

アメリカのホワイトハウスは、インドのモディ首相との電話会談について19日、声明を出し、トランプ大統領はインドとパキスタンとの間の緊張を緩和し、地域の平和を維持することが重要だと伝えた」としています。

また、両首脳はアメリカとインドの間の貿易を増やして、経済的な結び付きを強めることについて協議したほか、近く首脳会談を行うことを検討しているとしています。

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