イラン「原油輸出ゼロになれば海上輸送路 安全約束できず」 #nhk_news https://t.co/zlAqeTID9E
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年8月21日
アメリカは対立するイランに対し、経済制裁としてイラン産原油の禁輸措置を取っていて、ヨーロッパ各国など多くがイランとの原油取引を停止する事態になっています。
こうした中、イランのロウハニ大統領は21日、最高指導者ハメネイ師らが参加する会合で「私たちにも我慢の限界がある。原油輸出が全くできなくなれば、国際的な海上輸送路の安全はこれまでどおりにはいかないだろう。一方的なイランに対する圧力は各国の利益にならず、この地域の安全は保障されないだろう」と述べました。
イランとしてはアメリカの制裁を非難するとともに、ペルシャ湾における航行の安全は約束できないとの姿勢を示唆することで、ヨーロッパなど各国に原油取引の再開を促すねらいもあるものとみられます。
イランは核合意で約束されていた原油取引などによる経済的利益がこのまま得られなければ、来月上旬にもウラン濃縮活動の強化に踏み切る構えも見せていて今後の動きが注目されます。
イエメン イラン支援の反政府勢力が米の無人機撃墜 #nhk_news https://t.co/IvR6QP0W4c
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年8月21日
イエメンでは、サウジアラビアなどが支援するハディ政権とイランが支援する反政府勢力「フーシ派」との間で内戦が4年以上続いています。
フーシ派の軍の報道官は20日、支配地域に当たる南西部のダマール県の上空を飛行していたアメリカ軍の無人攻撃機MQ9リーパーを撃墜したことを明らかにしました。
またフーシ派は墜落した機体から部品などを回収する様子とみられる映像を公開しました。今回の攻撃は、フーシ派への空爆を強めるサウジアラビアやそれを情報面で支援するアメリカに対する報復の一環とみられます。
これに対してアメリカ軍は21日、声明で「現在調査中だ」と確認を避ける一方で、「イランによる挑発行動やフーシ派のような勢力への支援は、中東の安定やアメリカのパートナーに対する深刻な脅威だ」として、反政府勢力を支援するイランを非難しました。
フーシ派はことし6月にもアメリカ軍の無人機を撃墜していますが、アメリカとイランとの間で緊張状態が続く中、情勢への影響が懸念されます。