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香港では容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例改正案の撤回が発表されたあとも、市民の抗議活動が続いています。

15日は、民主派団体が計画していた大規模なデモ行進が警察の許可がないまま行われ、多くの市民が参加しました。

繁華街のコーズウェーベイ地区を出発したデモの参加者らは「デモの自由を返せ」とか、「香港を取り戻せ」などと声を上げながら、中心部の大通りを行進しました。

デモに参加した20代の男性は「平和的なデモすら認められないのは、香港市民が抑圧されているということだ。このようなことは国際社会でも認められない」と話していました。

デモ行進が行われた一帯では、路面電車やバスが運行を取りやめたほか、安全が確保できないとして営業を休止する商店もありました。

一方で、夕方以降、一部のデモ参加者が過激化し、政府庁舎に向けて火炎瓶やレンガを投げ入れたり、地下鉄の駅の施設を破壊したりしたため、警察は日本時間の午後6時ごろから、催涙弾や放水車を使って強制排除に乗り出し、緊張が続いています。

一方、香港にあるイギリス総領事館の前では、イギリスからの返還にあたって、香港に「高度な自治」の保障などを確認した共同声明が守られていないとして、イギリス政府に対し、香港の問題にもっと関与してほしいと訴える集会が開かれました。

集会には数百人が集まり、イギリスの国旗、ユニオンジャックや「一国二制度は死んだ」とかかれたプラカードを掲げるなどして、アピールしていました。

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