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香港では政府トップの林鄭月娥行政長官が今月4日、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例改正案の撤回を表明したあとも、多くの市民が警察の対応が適切かどうかを調べる独立調査委員会の設立など、残る要求を掲げて抗議活動を続けています。

8日は香港島の中心部でアメリカに支持を求めるデモ行進が行われ、大勢の市民が参加しました。

その後、地下鉄の駅では黒い服とマスクをつけた若者たちが出入り口に火をつけたり、ガラスを割ったりしたうえ、券売機を破壊するなどし、一時、複数の駅が閉鎖される事態となりました。

また若者たちは道路を封鎖して火をつけるなどしたため、警察が催涙弾を使って強制排除に乗り出しました。

駅構内や周辺の通りでは買い物客や家族連れがあわてて逃げる姿が見られました。

香港では若者たちが地下鉄の運行会社に対し「政府や警察の意向に添って運行を急に取りやめるなど、乗客のことを考慮していない」などと反発を強め、駅を抗議活動の標的とするケースが相次いでいて、市民生活に影響が出ています。

 8日、香港国際空港で拘束されたのは、2014年の大規模民主化デモ「雨傘運動」を指導した黄之鋒氏です。黄氏は、警察本部を包囲するようデモ隊を扇動した疑いなどで先月逮捕され、即日保釈されていました。

 香港メディアによりますと、ドイツに出国しようとしていたところ保釈条件に違反した疑いで拘束されたということですが、黄氏は、声明で「保釈時にはドイツとアメリカへの渡航は認められていた」と主張しています。

 こうした中、香港中心部では8日も、アメリ総領事館前で香港の民主化運動へのアメリカ政府の支持を求める集会が行われました。集会後には一部の若者らが地下鉄の駅でガラスを割るなどし、警察は催涙弾を使って強制排除しました。

香港では、一連の大規模なデモや集会が始まって9日で3か月となりますが、政府トップの林鄭月娥行政長官が、先週、反発のきっかけとなった容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正案の撤回を表明したあとも、多くの市民が抗議活動を続けています。

9日は朝早くから合わせて170以上の学校で授業の開始前に中高生らが手をつなぐ「人間の鎖」が行われました。

このうち、香港島にある学校では、数百人の在校生や卒業生が、警察の対応が適切かどうかを調べる独立調査委員会の設立を求めるプラカードなどを掲げながら、「要求を受け入れろ」などと声を上げていました。

参加した17歳の男子生徒は、「3か月たつのに政府は1つの要求しか応じていない。政府に圧力をかけて態度を変えさせたい」と話していました。

また、ガスマスクをつけた14歳の女子生徒は、「多くの市民と生徒たちが一致して政府に抗議していることを知ってほしい」と話していました。

今月15日には、これまで大規模なデモ行進を主催してきた民主派の団体が再びデモ行進を呼びかけていますが、混乱の長期化にともない市民のいらだちも強まっており、香港政府は対応に苦慮しています。

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